「マラキ4章:結び固めの力」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』(2026年)
「マラキ4章:結び固めの力」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』
マラキ書:第159課
マラキ4章
結び固めの力
聖なる神殿において,救い主は結び固めの鍵を用いて家族を永遠に結びます。マラキは,それらの鍵を回復して「父の心をその子供たちに向けさせ,子供たちの心をその父に向けさせる」(マラキ4:6)と預言しました。この課は,生徒が自分の心を自分の両親,先祖,未来の子孫に向けられるようにします。
生徒の準備:生徒に,数分間でFamilySearch.orgやFamilySearch Treeアプリを調べてもらいます。例えば,ファミリーツリー内の親族をクリックすると,その親族についてさらに詳しく知ることができます。あるいは,ウェブサイトやアプリの「さらに表示」メニューにある家族歴史活動を幾つか行ってもよいでしょう。生徒がこれらのリソースにアクセスできない場合は,親や家族と話して,先祖について知らなかったことを教えてもらうとよいでしょう。
学習活動案
根と枝
生徒に,根と枝のある木を学習帳に描いてもらいましょう。教師のあなたもホワイトボードに描くとよいでしょう。
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木の健康には根と枝の両方が不可欠なのはなぜでしょうか。
生徒に,描いた木の幹に自分の名前を書いてもらいます。
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木の幹があなたなら,根と枝はだれを表しているでしょうか。
必要に応じて,聖典では,主がよく根と枝のある木の比喩を使って家族について教えられていることを説明します。ChurchofJesusChrist.org
3:44根には「先祖」と,枝には「子孫」と生徒に書いてもらいましょう。以下の指示を提示してください。
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絵に描いた根の横に,先祖(両親,祖父母など)のことをあなたがどう思っているかを簡単に書いてください。
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絵に描いた枝の横に,自分の子孫(子供,孫など)に望むことや,子孫について考えるときに思い描くことを書いてください。
マラキ4章を研究しながら,あなたのファミリーツリーの根と枝を強くし,守るために救い主がしてくださったことについて考えてください。心の中で祈り,どうすれば永遠の家族を強くすることができるか理解できるよう,天の御父に助けを求めるとよいでしょう。
生徒の家庭環境は様々であるため,永遠の家族の教義については,細やかな配慮と理解をもって話すことが大切です。救い主は彼らの状況を完全に御存じであり,その贖罪を通して,過去,現在,未来の家族に必要な希望と癒しを与えることがおできになることを,生徒に思い出してもらいます。
マラキの預言
マラキ4:1を読み,主の再臨に関するこの預言の中で,主が根と枝について何を教えられているかを見つけてください。
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根と枝について学んだことから,救い主は何を教えておられると思いますか。
十二使徒定員会のD・トッド・クリストファーソン長老は,次のように説明しています。
「永遠の家族を築き,今と後の世代をつなぐ結び固めがなければ,わたしたちは根も枝もないまま,つまり先祖も子孫も持たないまま,永遠に取り残されてしまいます。」(「結び固めの力」『リアホナ』2023年11月号,21)
愛する家族と結び固められる,つまり永遠に結ばれることができないとしたら,どのように感じるか深く考えてください。
マラキ4:5-6はマスター教義聖句です。マスター教義聖句には目立つ印を付けて見つけやすくしておくよう,生徒に勧めるとよいでしょう。
マラキ4:5-6を読み,家族が結び固められるために救い主が約束されたことを見つけてください。
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あなたはこの預言をどのように理解していますか。どのような疑問が浮かびましたか。
生徒がこの預言を理解するのに助けが必要な場合は,マラキ4:5-6と教義と聖約110:13-16;138:47-48をリンクするか,相互参照してもらうとよいでしょう。生徒に,これらの聖句を読んでもらい,マラキの預言についてさらに洞察を深めてもらいましょう。
結び固めの鍵を回復し,家族の心を互いに向けさせるために,救い主がエリヤを遣わされたことを生徒が認識できるように助けます。1836年4月3日,カートランド神殿で,エリヤがジョセフ・スミスとオリバー・カウドリに姿を現しました。エリヤが回復した結び固めの鍵は,神聖な儀式を地上でも天でも有効にします。これには聖なる神殿で執り行われる儀式も含まれます。
神殿の写真と次の言葉を表示するとよいでしょう。
クリストファーソン長老の次の言葉を読み,聖なる神殿における結び固めの力によって,救い主がどのようにわたしたちを祝福してくださるかを見つけてください。
「〔主の神殿で〕わたしたちは結び固めの力の威厳と神聖さを目の当たりにします。それは個人の救いと家族の昇栄を,いつどこで生きていたかにかかわらず,神の子供たちにあまねく与えてくれるものです。このような包括的な機会に見合う神学や哲学,権威はほかに存在しません。この結び固めの力は,神の正義と憐れみと愛の完全な現れです。
最も崇高で神聖な結び固めの力の現れは,結婚における男女の永遠の結合と,世代を越えた人類のつながりにあります。」(「結び固めの力」『リアホナ』2023年11月号,20,21)
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この言葉で印象に残っていることは何ですか。
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神殿の業は,あなたが過去,現在,未来の家族とのつながりを感じたり,心を向けたりするのにどのように役立ってきましたか。
心を向ける
以下の活動は,生徒が先祖との関係を強化し,子孫を祝福する決断をするのに役立ちます。使える時間に応じて,これらの活動の片方または両方を生徒に行ってもらうとよいでしょう。生徒の必要に合わせて指示内容を調整するとよいでしょう。例えば,生徒が使えないテクノロジーを必要とする場合は,その指示を削除したり,修正したりしてかまいません。
活動A:先祖に心を向けてください。
次の活動を一つ以上行ってください。研究しながら,救い主とその結び固めの力が,どのように先祖を強くし,先祖との関係を強くしてくれるかを深く考えてください。学んだことを,学習帳の絵の「根」の横に書いてください。
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親や祖父母についてのいい思い出を書いたり,FamilySearch.orgやFamilySearch Treeアプリの「思い出」のセクションで,先祖について読んだりしましょう。救い主があなたにこの先祖とつながってほしいと望んでおられる理由について考えてください。
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教義と聖約128:16-18を研究して,死者のためのバプテスマやそのほかの神殿活動を先祖のために行うことが,神の計画の重要な部分である理由を見つけてください。
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福音ライブラリーの総大会の項のトピックで「家族歴史」を検索してください。説教を一つ選び,その一部または全部を研究します。
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バプテスマの儀式が必要な先祖をファミリーツリーで検索します。できれば,temples.ChurchofJesusChrist.orgに行き,予約を入れてバプテスマを完了してください。
活動B:子孫に心を向けてください。
次の活動を一つ以上行ってください。研究しながら,あなたが子孫を強くするのを,救い主とその結び固めの力がどのように助けてくれるかを考えてください。学んだことを,学習帳の絵の「枝」の横に書いてください。
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神殿推薦状の面接で尋ねられた質問を見直し,その答えが現在の家族と未来の家族にどのような祝福をもたらすかを考えてください。これらの質問は,『青少年の強さのために—選択の指針』の付録にあります。
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「若い女性のテーマ」または「アロン神権定員会のテーマ」を調べて,将来の伴侶や子供たちを祝福する備えとなる言葉を見つけてください。
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教義と聖約49:15-17;68:25-28を読み,結婚と子育てについて主が教えておられることを見つけてください。あなたが今行う選択が,将来の結婚や子供の育て方にどのような影響を及ぼすか考えてください。
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将来の伴侶や子供に手紙を書き,神殿にふさわしくなり,永遠の家族に備えるために,あなたが今何をしているかを説明してください。
生徒がこの活動を終えたら,この活動で学んだことや感じたことを,有志の生徒に発表してもらうとよいでしょう。発表には,学習帳の根や枝の横に書いたものを含めてかまいません。また,救い主と,わたしたちが永遠の家族の祝福を受けられるように助けてくださる救い主の役割について感じていることを,生徒に話してもらってもよいでしょう。
暗記する
この課でマスター教義聖句と鍵となる聖句を暗記できるよう生徒を助け,今後の課で復習するとよいでしょう。マラキ4:5-6の鍵となる聖句は,「エリヤは,子供たちの心をその父に向けさせる」です。暗記活動のアイデアは,付録の「マスター教義の復習活動」の項に記載されています。