「ハガイ書:『あなたがたは自分のなすべきことをよく考えるがよい』」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』(2026年)
「ハガイ書:『あなたがたは自分のなすべきことをよく考えるがよい』」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』
ハガイ1-2章;ゼカリヤ1-4章;7-14章:第155課
ハガイ書
「あなたがたは自分のなすべきことをよく考えるがよい」
忙しい生活の中で,どうすれば主のために時間を取り,主が求められることを行うために時間を取ることができるでしょうか。主のために時間を作る方法について「自分のなすべきことをよく考え〔る〕」(ハガイ1:5)ようにというユダヤ人に対する主の招きに従うと,わたしたちは恩恵を受けることができます。この課は,生徒が生活の中で神を第一にするのに役立ちます。
生徒の準備:生徒に,普段行うことのリストを作成してもらいます。生徒に,自分が最も大切だと感じるものに印を付けて,なぜそれを重要だと思うのかを深く考えてもらうとよいでしょう。そのリストを持ってレッスンに来てもらいます。
学習活動案
主を優先する
次の実物を使った活動は,記事「時間を有効に使う」(『リアホナ』2020年7月号,34-35)で言及されています。
レッスンが始まる前に,びんにいっぱい石を入れ,その上に砂を入れて,揺すって砂を石の隙間に落とします。これは,びんをいっぱいにできる量の砂を準備するために行うものです。次に,もう一度砂と石に分けます。びん,砂,石をクラスに持参します。レッスンが始まったら,これらの品々を生徒に見せて,びんはわたしたちの時間を表し,石は優先順位を表し,砂は日々の活動を表すことを説明します。
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毎日,どのようなことに時間を費やしていますか。
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主がわたしたち一人一人に優先するよう求めておられることは何ですか。
生徒からは2番目の質問に対して,聖文研究,祈り,家族の時間,奉仕などの答えが出るでしょう。石に生徒の答えを書くとよいでしょう。
優先順位をつけることの大切さを生徒が理解できるように,まずびんに砂をいっぱい入れます。次に,石を追加してみてると,石はびんに収まらないはずです。両方をびんに収める方法について話し合います。びんを空にして,もう一度やり直します。最初に石を入れ,次に砂を加えて,びんを揺すって隙間に砂を落とします。
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この実物を使った活動から何を学ぶことができるでしょうか。
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主と,主がわたしたちに求めておられる事柄のために,毎日時間を取るのが難しいのはなぜでしょうか。
ハガイ書を研究しながら,あなたが主のために時間を取れば,主がどのようにあなたの人生を祝福してくださるかについて,聖霊からの霊感を求めてください。
神殿を再建する
生徒がハガイ書の背景を理解できるように,次の要約を紹介するとよいでしょう。
バビロンでの捕囚からエルサレムに戻った後,ユダヤ人は神殿,町,家,生活の再建に大いに力を注ぎました(エズラ1:1-6参照)。しかし,およそ15年後,主は,彼らが神殿の再建を優先しなかったことを不快に思われました(エズラ4:24;ハガイ1:3-4参照)。主は,主の宮を建てることを優先するよう人々を説得するために,預言者ハガイを遣わされました。
ハガイ1:2-4を読み,ユダヤ人が神殿の再建に集中していなかったことを示す言葉や表現を見つけてください。
「板で張った」とは「羽目板で囲まれた」という意味であることを説明する必要があるかもしれません。これは,人々が神殿を未完成のまま放置して,自分たちのために快適な家具付きの家を建てたことを示しているのかもしれません。
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これは,先ほどの実物を使った学習活動とどのように関係しているでしょうか。
ハガイ1:5-11を読み,神殿の再建よりも他のことを優先したためにユダヤ人が直面した結果を見つけてください。
「わたしはこの日から,あなたがたに恵みを与える」
この話の残りの部分を生徒が理解できるようにするために,次の段落を読むか要約するとよいでしょう。
ユダヤ人とその指導者たちは,主の声に従いました。ゼルバベル(総督)とヨシュア(大祭司)が,神殿再建の取り組みを指揮しました(ハガイ1:12-14参照)。預言者ハガイも助けました(エズラ5:1-2参照)。懸命に働いている彼らに対して,主は励ましの言葉を授けられました。
次の不完全な真理をホワイトボードに書きます:生活の中で神を第一にするなら,_____。
クラスを3つのグループに分け,各グループに次の聖句の一つを読んでもらうとよいでしょう。
次の聖句を一つ以上読み,主の励ましを探してホワイトボードの文章を完成させてください。
生徒にホワイトボードのところに来てもらい,この文章を完成させてもらうとよいでしょう。生徒は,次のようなことを書くでしょう。
主はわたしたちとともにいてくださいます。
主は平安を与えてくださいます。
主は霊的にも物質的にも祝福してくださいます。
神を第一にすることによって受けられるさらなる祝福を見つけるために,生徒にモーサヤ2:41と3ニーファイ13:31-33を読んでもらうとよいでしょう。その後,生徒が見つけたことをホワイトボードに書き加えます。
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これらの聖句にある主の祝福のうち,あなたが最も望むものはどれですか。それはなぜですか。
神を第一にして神の祝福を招くための方法を生徒が見つけられるよう助けます。生徒に,以下の質問にどのように答えられるかを見つけてもらいましょう。
あるいは,次のシナリオを紹介してもかまいません。生徒には,その後の質問に,二人一組か少人数のグループ,またはクラス全体で答えてもらいます。
あなたにはアレックスという友達がいて,彼女は生活の中で神を優先する時間がないと感じていると想像してください。彼女は学校の勉強や友達,趣味で忙しい毎日を送っており,疲れていて,霊的なことに対してやる気が起こりません。彼女は変わる必要があると思っていますが,どうすればよいか分かりません。
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あなたなら,神を第一にするよう,アレックスにどのようなアドバイスをしますか。
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神を第一にすると,神は彼女をどのように祝福されるでしょうか。
3:29 -
そのほかの理由により,生活の中で神を第一にすることができないと感じている人には,ほかにどのようなアドバイスを贈りますか。
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神を第一にすることで,神はあなたやあなたの知人をどのように祝福してくださったでしょうか。
計画を立てる
このセクションは,生徒が学んだことを実践するのに役立ちます。以下の文を掲示するとよいでしょう。
十二使徒定員会のデビッド・A・ベドナー長老の次の招きを,個人的に考えてみましょう。
「主が旧約聖書の預言者ハガイを通して主の民に与えられた勧告を,繰り返します。『それで今,万軍の主はこう言われる,あなたがたは自分のなすべきことをよく考えるがよい。』(ハガイ1:5)
わたしたちは皆,自分の物質的および霊的な優先順位を真摯によく祈って見直し,天の御父と救い主が喜んで与えようとしておられるあふれるばかりの祝福を遮るものを,生活の中から見つけるべきです。ありのままの自分を見ることができるように,必ず聖霊が助けてくださるでしょう。」(「シオンよ,力を着よ」『リアホナ』2022年11月号,94)
自分自身の優先順位についてよく考えて,「自分のなすべきことをよく考え〔る〕」(ハガイ1:5,7)ようにという主の招きに従って行動してください。天の御父とイエス・キリストがあなたに喜んで与えようとしておられる祝福を招くために,あなたの生活で優先したり取り除いたりすべきことがあるかどうか,深く考えてください。
学習帳に石が入ったびんの絵を描き,その石に,神を優先するために決意する事柄を書き込んでください。びんの外側に砂を描き,そこに取り除きたい事柄を書きます。石を一つか二つ選び,それらの約束を,いつ,どのように果たすか計画を立ててください。
生活の中で天の御父とイエス・キリストを第一に置いたときに得られる,御二方からの祝福について,あなたの証や考えを分かち合うとよいでしょう。