「ダニエル6章:聖文で福音の真理を見つける」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』(2026年)
「ダニエル6章:聖文で福音の真理を見つける」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』
ダニエル1-7章:第145課
ダニエル6章
聖文で福音の真理を見つける
旧約聖書のどの物語が,あなたに有意義な福音の原則を教えてくれましたか。イエス・キリスト御自身が旧約聖書を用いて,弟子たちが主の教えを理解できるように助けられました(例えば,ルカ4:24-27参照)。多くの福音の真理を示す力強い物語の一つに,ししの穴を前にしても主を信じるダニエルの信仰と信頼の話があります。この課は,生徒がダニエル6章から福音の真理を見つけ,分かち合えるようにします。
生徒の準備:今年,旧約聖書の研究で学んだ聖文の物語を,生徒に振り返ってもらいます。自分にとって意義深い話を選び,その話のおかげで理解が進んだ福音の真理を発表する準備をしてもらうとよいでしょう。
学習活動案
物語の教訓
生徒が物語の教訓を見つける練習として,地元の寓話や有名な民話を選びます。例えば,「みにくいアヒルの子」などの物語を使うとよいでしょう。ChurchofJesusChrist.org続いて,次の質問をしてください。
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この話はどのようなメッセージを教えているでしょうか。
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そのメッセージは,イエス・キリストやその福音についての真理をどのように説明しているでしょうか。
一般的な寓話や物語の中に真理を見いだすことができるのと同じように,天の御父とイエス・キリストがわたしたちのために残してくださった霊感あふれる聖文の話から重要な福音の真理を見いだすことを学ぶことができます。
聖文の物語がどのように福音の真理を教えているかをわたしたちが理解できるように,七十人のジェイ・E・ジェンセン長老は次のように教えています。
「これらの〔聖典の〕物語を読み,学ぶとき,過去と同じように現代にも当てはまりそうな語句や原則が目に入ってきます。祈りの気持ちで学び続けると,その他の原則も明らかになってきます。原則を結び付けていくことで,過去に生きていた預言者や人々,すなわち,-その当時の彼ら-と,-現代のわたしたち-の間にある隔たりを埋め始めることができます。」(「人生の模範となる聖文の物語」『リアホナ』2009年7月号,21参照)
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ジェンセン長老のメッセージで,どのようなことが印象に残りましたか。
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イエス・キリストやその福音をよりよく理解するのに役立った旧約聖書の物語はどれですか。
次の自己評価は,聖文の物語から真理を見つけるスキルを磨くために,生徒が今日練習対象とする部分を選ぶのに役立ちます。
以下の聖文研究スキルについて,自分がどれくらい実践できるかを,1から5で評価してください。
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わたしは聖文の物語の中に福音の真理を見つけることができます。
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聖文の物語がイエス・キリストについてどのように教えているかが容易に分かります。
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わたしは聖文を自分の生活に当てはめることができます。
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わたしは聖文の物語から学んだことをほかの人に効果的に伝えることができます。
今日は,ダニエル書にある一つの物語を研究し,そこから学んだことを説明します。あなたが最も自信がないと感じるスキルに努力を集中させるとよいでしょう。聖文の物語の中から真理を見いだし,イエス・キリストとその生涯,ならびに福音について学んだことを他の人に教える能力を高めるために,聖霊を招いてください。
ししの穴に投げ込まれたダニエル
ダニエルとその仲間たちが捕らえられてバビロンに連れて行かれてから何年も後,その国はメデア人とペルシャ人に征服されました。メデア人のダリヨスがバビロンの王になりました(ダニエル5:30-31参照)。
以下の活動は,ダニエルがししの穴に投げ込まれた話(ダニエル6章参照)を研究することで,生徒が聖文の物語から福音の真理を見つける練習をするのに役立ちます。福音の真理を探す前に,話の概要を生徒に理解してもらうとよいかもしれません。以下は,物語を要約するための方法の例です。
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生徒に物語を分かち合ってもらい,グループに分かれて一つのセクションを読んでもらうとよいでしょう。その後,各グループに,この話の割り当てられた箇所を要約してクラスで発表してもらいます。以下は読む節を分ける方法の一例です。
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あなたがクラスのために,全体の話を要約してもよいでしょう。可能であれば,物語を要約する際に,記事「ダニエルとしし」(『フレンド』2018年11月号,FJ4-FJ6)の画像か,ChurchofJesusChrist.orgにあるビデオ「ダニエルとライオンの穴」(1:45)を使ってもよいでしょう。
生徒が聖文の物語から福音の原則を見つける練習をするのを助けるために,配付資料「聖文の物語は福音の真理を教える」を使います。生徒は学んだことをクラスで発表することになるので,二人一組か少人数のグループで取り組んでもらうとよいでしょう。発表することに不安を感じる生徒と,発表することが苦にならない生徒をペアにするとよいでしょう。
生徒が配付資料を使ってレッスンの準備をする際,教室内を歩き回って,どのような福音の真理を見つけているか確認するとよいでしょう。生徒が真理を見つけるのに苦労している場合は,どうすれば生徒がその話から真理を見いだせるか,考えてください。以下は,生徒が見いだす可能性のある真理の例です。
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キリストの弟子として,わたしたちは信仰のために反対に遭うことがあります(ダニエル6:1-5)。
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わたしたちがこの世の圧力に立ち向かうとき,主はわたしたちの努力を祝福してくださいます。(ダニエル6:6-16)。
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正しいことを行い,主を信頼していれば,わたしたちの義の模範はほかの人々に影響を与えることができます(ダニエル6:16-28)。
学んだことを分かち合う
生徒が配付資料の活動を終えたら,準備したことをほかのグループに対して,またはクラスで発表してもらいます。物語の中でイエス・キリストを思い起こさせる部分を生徒が発表しない場合は,以下のようなたとえを指摘するとよいでしょう。
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ダニエルもイエスも,死に直面しているときでさえ,天の御父の御心を行いました(ダニエル6:7,10;ヨハネ6:38参照)。
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ダニエルとイエスは,石で覆われた穴から奇跡的に生きて出て来ました(ダニエル6:17,23;マルコ15:46;16:4-6参照)。
準備した課題を家に持ち帰り,家族や友達に紹介するよう生徒を招くとよいでしょう。
レッスンの最後に,イエス・キリストのメッセージや,聖文の物語にある主の福音によって,あなたがどのように祝福を受けてきたかを分かち合うとよいでしょう。個人の聖文研究でも福音の真理が見つけられるよう,聖霊から受ける印象を引き続き探すよう生徒に招きます。