「イザヤ58:13-14:『安息日を喜びの日と呼ぶ』」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』(2026年)
「イザヤ58:13-14:『安息日を喜びの日と呼ぶ』」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』
イザヤ58-66章:第127課
イザヤ58:13-14
「安息日を喜びの日と呼ぶ」
救い主は,安息日は御自分の民を祝福するために与えられたと教えられました(マルコ2:27参照)。安息日に天の御父とイエス・キリストを尊ぶことによって,どのような祝福を目にしてきましたか。イザヤ書では,聖なる安息日に御父と御子を尊ぶならば,その日はわたしたちにとって祝福となることが分かります。この課は,生徒が安息日に主を尊べるようにします。
生徒の準備:生徒に,安息日に天の御父とイエス・キリストを礼拝することについて,自分はすでに何を知っているか深く考えてもらいます。安息日を聖なる日とするために,自分がよくできていると感じることのリストを生徒に作ってもらうとよいでしょう。
学習活動案
安息日にはどのような気分になるか
生徒が福音の真理について自分の気持ちを深く考える時間を取ることで,聖霊を招いて,生徒がよくできている点や改善すべき点が分かるようになります。
少し時間を取って,日曜日に自分はどのような気分かを考えてください。安息日に対するあなたの気持ちを高めてくれそうなことを,日曜日に行うことを覚えておけるよう,聖霊の助けを求めてください。次に,以下の質問の答えを学習帳に書いてください。
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安息日についての自分の今の気持ちを,あなたはどのように表現しますか。
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現在,安息日に行おうとしていること(あるいは行わないようにしようとしていること)は何ですか。
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普段日曜日に行っていることが,天の御父とイエス・キリストをより近くに感じる助けになっていると思いますか。
今日,イザヤ58:13-14を研究しながら,聖なる日に天の御父とイエス・キリストの礼拝することで約束された祝福に気づけるよう,聖霊の助けを招いてください。
安息日に主を尊ぶ
イザヤ58:13-14 はマスター教義聖句です。マスター教義聖句には見つけやすくするために,特別な印を付けておくよう,生徒を招くとよいでしょう。
創造の七番目のときに,天の御父とイエス・キリストは御自身のすべての働きを離れて休まれました。御二方はこの日を祝福し,地上の「業」から離れた神聖な休息の時間として定められました(モーセ3:3参照)。天の御父とイエス・キリストは,このパターンに従うようわたしたち全員を招いておられます(出エジプト20:8-10および申命5:12-14参照)。主は預言者イザヤを通して,安息日を主にささげるよう再び民に命じられました。
次の未完成の文をホワイトボードに書いて,安息日に関して主が与えてくださる招きを幾つか生徒が見つけられるように助けます:わたしたちは_____ことによって安息日を聖く保ちます。
主はイスラエルの民に十戒を授けられたとき,安息日を主を礼拝するための聖なる日として定めるよう命じられました。
イザヤ58:13を読み,印象に残った言葉や表現に印を付けてください。
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主は,どのような方法で安息日を聖なる日とするよう求めておられるでしょうか。
真理の言葉を完成させる13節の語句を,生徒が自分の言葉で説明できるよう助けます。次のような言葉を見つけられるよう助けるとよいでしょう。
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自分の興味や望みを追求しない
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安息日を喜びの日と見る
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安息日ごとに天の御父とイエス・キリストを尊ぶ
以下の活動は,生徒が個人で行ってもかまいません。
13節から語句を一つ選んでください。この言葉を自分の生活に当てはめるとどうなるか,よく考えてください。自分の考えを学習帳に記録するとよいでしょう。深く考えながら,自分にできることをよりよく理解できるよう聖霊を招いてください。
安息日を聖く保つことは,個人の選択の連続であることを説明するとよいでしょう。安息日を聖く保つための方法について,どれは正しくて,どれは間違っているかを話し合うことは避け,他の生徒の選択を批判しないよう生徒を励ましてください。
主の日に主を尊ぶことに対する祝福
イザヤ58:14を読み,安息日に主を尊ぶ人々に主が約束しておられる祝福の幾つかを理解するのに役立つ言葉や表現に印を付けてください。
その祝福を自分の言葉で説明するなら,どうなりますか。
主が約束しておられる祝福を生徒が見つけられるように,次のような言葉の意味を説明する必要があるかもしれません。
「その時あなたは主によって喜びを得」-わたしたちは主にあって喜ぶだろう。
「わたしは,あなたに高い所を乗り通らせ,あなたの先祖ヤコブの嗣業をもって,あなたを養う」-主は御自分の聖約の民に祝福を約束される。
「高い所」とは,山や丘,とりで,聖なる場所を指している可能性があることを説明するとよいでしょう。この言葉は,「主は御自分の聖約の民を祝福して,あらゆる障害を乗り越えさせ,保護されて危険の手の届かない所に導き,敵に勝利させて(申命33:29参照),主に近づかせる」ことを意味しているとも考えられます。(“Line upon Line: Isaiah 58:13-14,” New Era, Feb. 2016)
見つけた祝福をを生徒にホワイトボードに書き加えてもらうとよいでしょう。生徒が安息日の礼拝の原則を理解するのにさらに助けが必要な場合は,エゼキエル20:20や教義と聖約59:9-13にある祝福など,そのほかの祝福を見つけるように招くとよいでしょう。
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安息日を守ることが「喜び」であることが理解しがたい人がいるのはなぜでしょうか。
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そのような人たちはどのような障害に直面しているのでしょうか。
ラッセル・M・ネルソン大管長は,日曜日に天の御父とイエス・キリストをどのように尊ぶかについて決断するときに直面した障害を克服する助けとなったことについて,次のように述べています。
「救い主は御自分のことを安息日の主と呼ばれました。安息日は主の日なのです。繰り返し,救い主は安息日を守るように,あるいは安息日を聖別するように求めてこられました。わたしたちはそうすることを聖約しているのです。
どのような方法で安息日を聖別するのでしょうか。わたしがまだ若かったとき,安息日に行うことと行ってはならないことについて他の人々がリストにしたものを学習しました。程なくして,安息日に対する自分の行いと態度が自分と天の御父の間のしるしであると聖典から学びました。そのことを理解すると,もう行うことや行わないことのリストは不要でした。ある活動が安息日にふさわしいかどうか判断する必要がある場合,こう自問するだけでした。『自分は神にどんなしるしを差し出そうとしているだろうか。』この質問は安息日についての選びをきわめて明確にしました。」(「安息日は喜びの日」『リアホナ』2015年4月号,130)
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イザヤ58:13-14とネルソン大管長のメッセージは,あなたが見つけた障害に苦しんでいる人にとって,どのような助けになるでしょうか。
生徒に,日曜日に天の御父とイエス・キリストに心を向ける努力をしたことで祝福を受けたと感じたときの経験を話してもらってもよいでしょう。次の質問は,生徒が自分の経験を話すのに役立つでしょう。
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あなたは何がきっかけで,安息日に主を尊ぶ能力が高まりましたか。その努力によってどのような祝福を受けていますか。
神にどのようなしるしを差し出したいと思っているか
生徒が安息日の経験を改善する計画を立てられるよう,以下のように行ってください。
イザヤ58:13-14に記されている,安息日には個人的な望みをわきに置いて,天の御父とイエス・キリストを尊ぶようにという招きについて,今日学び,感じたことを,少し時間を取って深く考えてください。聖霊の助けを求めながら,次の問いに対する答えを学習帳に書いてください。
安息日に天の御父とイエス・キリストを尊ぶために,わたしは_____します。
暗記する
この課でマスター教義の参照聖句と鍵となる聖句を暗記できるよう生徒を助け,今後の課で復習するとよいでしょう。イザヤ58:13-14の鍵となる語句は,「わが聖日にあなたの楽しみをなさず,安息日を喜びの日と呼〔ぶ〕」です。暗記活動のアイデアは,付録の「マスター教義の復習活動」の項に記載されています。