「箴言の紹介:『主が知恵を与え』」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』(2026年)
「箴言の紹介:『主が知恵を与え』」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』
箴言1-4章;15-16章;22章;31章;伝道1-3章;11-12章:第109課
箴言の紹介
「主が知恵を与え」
信頼できる愛する人からの賢明な助言は,あなたの人生にどのような祝福をもたらしてきましたか。箴言を研究することは,思いやりのある友達や家族,そして主から知恵を求めることに似ています。主の知恵を生活に活かすと,わたしたちは細くて狭い聖約の道にとどまることができます。この課は,生徒が主の道に従う助けとなる真理を見つけるのに役立ちます。
生徒の準備:生徒に,親や指導者,信頼できる友達から受けた貴重な助言や役に立つ勧告を選んでもらいます。生徒に,その助言と,それが自分の人生にどのような祝福をもたらしたかを発表する準備をしてもらいます。
学習活動案
信頼できるアドバイス
レッスンのはじめに,生徒に小さな紙を配るとよいでしょう。これまでに受けた貴重なアドバイスや勧告を書き出してもらいましょう。紙を集めた後,そのうちの幾つかを読み上げるとよいでしょう。それを書いた生徒に,そのアドバイスがどのように役立ったかを発表してもらいます。残りの紙を教室に回し,ほかのクラスメートが書いたアドバイスを読んでもらいます。次に,以下の質問について,生徒に話し合ってもらいます。
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なぜ,だれかのアドバイスがあなたにとって意義深いものとなるのでしょうか。
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だれの助言が信頼できるかは,どのようにして判断すればよいですか。
生徒に答えてもらった後,次の質問について祈りの気持ちで深く考えてもらうとよいでしょう。
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ほかの人の賢明な勧告に,あなたはどれくらいの頻度で従っていますか。
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あなたはどれくらい頻繁に主の勧告を求め,それに従っていますか。
箴言の知恵
箴言は,イスラエルの民に向けて書かれた詩的な知恵を集めたものです。箴言のいくつかはソロモン王によるものとされていますが(箴言1:1;10:1;25:1参照。列王上4:32も参照),他の作者は不明です。箴言を研究しながら,聖霊はどのように真理を証されて,主があなたの人生に当てはめるよう望んでおられる指示を見いだせるようにしてくださるかに注意を払ってください。
箴言には,(ヨブ記や伝道の書と同様に)読むのが難しいヘブライ語の詩の要素が含まれていることを生徒に思い出してもらうとよいでしょう。必要に応じて,箴言の多くは非常に霊的なものですが,中には単なるこの世的な助言もあることを伝えます。
箴言1:1-7を読み,箴言の目的を幾つか見つけてください。
生徒に,見つけたことを発表してもらいます。役に立つようであれば,なぜ今日,知恵を学ぶことが大切なのかを尋ねるとよいでしょう。
「主を恐れる」(7節)とは,主に対して畏敬の念を抱き,敬意を示すことであることを説明するとよいでしょう。生徒には,自分の聖典にこの説明を書き込んでもらいましょう。
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主を畏れ敬うことが「知識のはじめ」(7節)であるのはなぜだと思いますか。
箴言2:6-9を読み,真の知恵の源を見つけてください。これらの節をモーサヤ4:9とリンクするか,相互参照するとよいでしょう。
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学んだことを要約して真理を述べる文章にするなら,どのようになるでしょうか。
主は,わたしたちが主の道に従えるよう知恵を与えてくださる,といった真理を生徒が見つけられるように助けます。あなたがこの真理をホワイトボードに書いて,生徒にはそれを,自分のノートや聖典,学習帳に書き写してもらいましょう。生徒に,主の知恵が役立ったときの例を話してもらうとよいでしょう。主の知恵はこの世の知恵とどのように異なるかを話し合うとよいでしょう。生徒からは,什分の一を納めることが主の祝福につながる(マラキ3:10)とか,救い主の健康の律法に従えば肉体的および霊的な祝福をもたらす(教義と聖約89:18-21)などの意見が出るとよいでしょう。
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主の賢明な勧告に従うことは,あなたが主の道にとどまるのにどのように役立ってきましたか。
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救い主がほかの情報源からではなく御父に知恵を求めたときの例として,どのようなものがありますか。
救い主が御父の知恵に従われたときの例を生徒が見つけるのにさらに助けが必要な場合は,マタイ14:23;26:36-39などの例を紹介するとよいでしょう。生徒は,イエス・キリストがどのような点で自分が見つけた真理の模範であったかについて考えることで,啓発的な学習経験をすることができます。(救い主が原則の模範であることを生徒が理解できるようにするスキルをさらに訓練するには,『教師養成スキル』にある「イエス・キリストの模範を強調する」の項を参照してください)。
主の知恵は,わたしたちが主の模範に従う助けとなる
救い主に従い,さらに救い主のようになるよう招く真理を,生徒が見いだせるように助けます。そのためには,箴言から次の参照聖句の一部またはすべてを紹介するとよいでしょう。選んだ参照聖句を小さな紙に書いてもよいでしょう。その紙を各生徒に一枚ずつ配りましょう。生徒に,その参照箇所を読んで,以下の二つの手順を行ってもらいます。その後,生徒は自分の紙を別の生徒に渡し,同じ手順を繰り返します。生徒が複数の聖句を研究するまで,このローテーションを繰り返します。
注:第110課:「箴言3章」で,その章に記されている真理に焦点を当てます。
箴言の次の聖句を一つ以上研究し,以下のことを行ってください。
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学んだことを真理の言葉として書き留めてください。
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その知恵が,イエス・キリストの模範に従い,さらに主のようになるうえでどのように役立つか,簡単な説明を書いてください。
以下の活動は,生徒が箴言の研究から学んだことを説明するのに役立ちます。この活動は個人で行っても,グループを分けて行ってもかまいません。紙や画材を生徒に提供してポスターを作ってもらっても,生徒自身が携帯電話を使って何かを作ってもよいでしょう。この活動の補助として,生徒に以下の手順を示してください。
箴言の聖句の一つを使って,10代の若者がさらに救い主のようになるのに役立つ視覚資料を作るように頼まれたと想像してください。箴言の聖句を一つ選び,機関誌『青少年の強さのために』に掲載されているようなポスターを作りましょう。ポスターには,次のものを含めてもよいでしょう。
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10代の若者の注意を引くような,創造性に富んだ簡単なイラスト
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箴言の参照聖句とそれが教える真理
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箴言のその聖句が,10代の若者が救い主の模範に従い,さらに救い主のようになるためにどのように役立つかについての説明
箴言の知恵を分かち合う
生徒が自分の制作物を紹介したり,展示したりする機会を設けましょう。生徒がグループでこの活動を行った場合は,グループの代表者にクラスで発表してもらうとよいでしょう。ポスターを教室内に掲示し,生徒がクラスメートの作品を見られるようにするとよいでしょう。レッスンの終わりに,生徒に以下の質問について話し合ってもらうか,答えを学習帳に書いてもらうとよいでしょう。
少し時間を取って,今日のレッスンを通して受けた印象を振り返ってください。次に,以下の質問の答えを学習帳に書いてください。
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今日研究した真理は,主に従いたいというあなたの望みにどのような影響を与えましたか。
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さらに救い主のようになるために,どのようなことをしようという印象を受けましたか。