セミナリー
士師2-4章:救い出されることを求めて主に心を向ける


「士師2-4章:救い出されることを求めて主に心を向ける」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』(2026年)

「士師2-4章:救い出されることを求めて主に心を向ける」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』

士師2-4章;6-8章;13-16章:第65課

士師2-4章

救い出されることを求めて主に心を向ける

Jesus healing a lame man.  Outtakes include some of the other cast members, Jesus and disciples, and Jesus helping the lame man up by the hand.

約束の地に入った後,イスラエルの子らは,邪悪な住民をすべて追い出すという主の戒めに背きました。その結果,多くのイスラエルの民がこれらの人々の邪悪な習慣を取り入れてしまい,主の保護を失いました。しかし,イスラエルの民が救いを求めて主に叫ぶ度に,主は彼らのために「ひとりの救助者を起され」ました(士師3:9)。この課は,わたしたちの解放者としての救い主の役割を生徒が理解するのに役立ちます。

生徒の準備:生徒に,救い主が聖文の中の登場人物や,自分の知っている人,あるいは自分自身を救ってくださった(救い出してくださった,あるいは解放してくださった)ときのことを考えてもらいます。救いを求めて救い主に手を伸ばすために,その人たちが何をしたかを生徒に見つけてもらうとよいでしょう。

学習活動案

パターン

士師記に見られる霊的なパターンについて生徒が学ぶ備えとして,次の数字のパターンを表示するとよいでしょう。少人数のグループで,欠けている数字を埋めてもらいます。

次のそれぞれの数列で,後に続く2つの数字を見つけてください:

A. 2,4,6,8,10,12,

B. 1,3,7,13,21,31,

C. 1,4,3,6,5,8,7,

D. 10,11,6,8,4,7,4,

生徒に助けが必要な場合は,次のヒントを提示するとよいでしょう:

A:+2

B:+2,+4,+6……

C:+3,-1,+3,-1

D:+1,-5,+2,-4,+3,-3……

  • 生活の中で,パターンを見つけることが助けとなる状況にはどのようなものがあるでしょうか。

  • わたしたちの生活の中で霊的なパターンに気づくことが,なぜ大切なのでしょうか。

今日,士師記でイスラエルの民が経験した霊的なパターンを学びながら,それをあなたの人生にどのように応用できるかを考えてください。このパターンを学びながら,天の御父とイエス・キリストについてさらに詳しく教えてもらえるよう,聖霊を招いてください。

罪と救いのサイクル

イスラエルの民が約束の地に入ったとき,主は邪悪な住民を追い出すように命じられました(申命7:1-4参照)。多くのイスラエルの民は,この戒めに完全には従わないことを選びました。彼らは邪悪な住民の一部がそこに残ることを許しました(士師1:21,27-28参照)。士師2-4章では,イスラエルの民が何度となく天の御父とイエス・キリストに従わなかったために経験した,霊的なパターンあるいはサイクルについて学びます。

以下のサイクルをホワイトボードに表示してもよいでしょう。生徒に,この図を学習帳に書き写してもらいます。

A diagram depicting the cycle of sin and deliverance in the book of Judges with four sections connected by blue arrows.

生徒に,二人一組か少人数のグループで次の聖句を研究してもらい,イスラエルの民の間で起こった行動のパターンを見つけてもらいます。生徒に,それぞれの節を一語か数語で要約してもらってもよいでしょう。次に,その言葉を図の適切な欄に書いてもらいます。

1. 士師3:5-7(注釈:アシラ像というのは,「礼拝の対象として立てられた生木や木のような棒」〔Bible Dictionary,「Grove」〕を指します)。

2. 士師3:8

3. 士師3:9(節の最初のフレーズ)

4. 士師3:9-11

生徒に聖句を研究してもらった後,図に書き込んだ言葉や語句を発表してもらいます。必要に応じて,それぞれの空欄について次のようなヒントを提示するとよいでしょう:1.;2.結果;3.主に叫び求める;4.主による解放。生徒がこのサイクルを自分の聖典に記録できるよう,各節のそばに,各空欄の単語や語句を書くよう勧めるとよいでしょう。

その後,次の指示を表示します。何分か時間を取って,参照聖句の一部または全部を研究してもらいます。

士師2-4章にあるこのサイクルのほかの例を見るには,以下の参照聖句を幾つか研究してください。このサイクルの様々な要素に気づいたら,自分の聖典の中でそれらにラベルを付けるとよいでしょう。(注:このサイクルのすべての要素がすべての節に含まれているわけではありません)。

士師2:10-18

士師3:12-15,26-30

士師4:1-4,14-16

  • 士師2-4章のこのサイクルから,天の御父とイエス・キリストについてどのようなことが学べますか。

    セミナリーのアイコン生徒が前の質問に対する答えを発表するときに,神の愛と特質を示す彼らの洞察を指摘するとよいでしょう。これを行う一つの方法は,生徒に発表してもらった後,簡単な意見を伝えることです。例えば,「イエス・キリストの憐れみ深い性質についての洞察をありがとう」や,「救い主が持っておられるわたしたちを解放してくださる力を思い出させてくれて,嬉しく思います」,あるいは「天の御父も,あなたが気づいた救い主の特質をお持ちであると知っておくことが,なぜ大切なのでしょう」などと言えばよいでしょう。(生徒がイエス・キリストのもとに来るのを助けるスキルをさらに訓練するには,『教師養成スキル』〔2022年〕,9にある「学習者が天の御父やイエス・キリストとの関係を強めることができるように助ける」の項を参照してください)。

    これらの聖句から生徒が主について発見できる真理には,次のようなものがあります。

    主を拒むことを選択すると,わたしたちは人生において主の導きと保護を失うことになります。

    主に頼り,主の御名を呼び求めるなら,主はわたしたちを救い出してくださいます。

  • これらの真理を理解していると,あなたの人生にどのような影響を与えると思いますか。

救う者

救い主の称号の一つが「救う者」(サムエル下22:2参照)であることを説明します。生徒に,モーサヤ7:33士師3:9を読んで比較してもらうとよいでしょう。士師記の中で,イスラエルの民を救い出すのを助けた人たちは,どのような点でイエス・キリストを象徴しているかを生徒に発表してもらいましょう。

生徒が立ち止まって,学んだことを自分に当てはめられるように,ホワイトボードのサイクルの中央に「わたし」と書くとよいでしょう。生徒に,自分が現在サイクルのどの段階にいるか深く考えてもらいます。生活の中で救い主の救いが必要になる状況について考えてもらいます。

七十人のカイル・S・マッケイ長老は,イエス・キリストがいかに偉大な解放者であられるかについて次のように証しています。

11:40
Elder Kyle S. McKay of the General Authority Seventy Official Portraits. Taken March 2018.

「イエス・キリストが偉大な解放者であられることを証します。誠心誠意で主に心を向けるならば,生活を破壊したり,喜びを損なったりする恐れのあるすべてのものから主が救い出してくださることを,主の御名により約束します。」(「すぐに与えられる神の慈しみ」『リアホナ』2019年5月号,107)

  • この話について深く考えて,どのような考え,あるいは感情が湧いてきましたか。

    時間を取って,生徒に「〔自分の〕生活を破壊したり,喜びを損なったりする」恐れのあることを学習帳かホワイトボードに書き出してもらうとよいでしょう。役に立つようであれば,生徒には記事「救い主はわたしたちを救い出してくださる」(ジェシカ・Z・ストロング『青少年の強さのために』2022年12月号,2-4)で例を探してもらってもよいでしょう。

    生徒が作ったリストの横に,次の質問の答えを書いてもらうとよいでしょう。

  • わたしたちが救い主に頼るとき,救い主はどのような方法でわたしたちを救い出してくださるでしょうか。

わたしたちが救い主に頼るとき,救い主がわたしたちを救い出してくださるその他の方法を,生徒が見つけられるよう助けます。救い主が救い出された例を,聖文や自分自身の生活,知人の生活から考えてもらうとよいでしょう。アルマ36:27-2938:5など,わたしたちを救い出してくださる主の力について教えている聖文を探すよう,生徒を招きましょう。また,「主があなたを救い出される 7つの方法」(デビッド・A・エドワーズ『青少年の強さのために』2022年4月号,18-20)を読んでもよいでしょう。

協力してくれる生徒に自分の考えを発表してもらいます。また,これらの模範を覚えておくと,救い主に対する信仰と信頼を高めるのにどのように役立つかを説明してもらってもよいでしょう。

理解を示す

解放者としての救い主の役割について,生徒が理解度を示せるように,以下の指示を表示してください。この活動は,二人一組または少人数のグループで行ってもかまいません。

  1. ある状況から救い主によって救い出してもらう必要がある若者についてのシナリオを作成してください。

  2. 救い主がどのようにこの人を救い出されるかについて学んだことを,に要約した文を書いてください。

ステップ1が終わったら,そのシナリオを別のパートナーやグループと分かち合ってもらうとよいでしょう。その後,今シナリオを交換したグループのシナリオに対して,ステップ2を行ってもらいます。

わたしたちを解放してくださる救い主の力についての経験や証を分かち合うことで,この課を終えるとよいでしょう。