「ヨシュア1章:主はわたしたちを見放されることも,見捨てられることもない」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』(2026年)
「ヨシュア1章:主はわたしたちを見放されることも,見捨てられることもない」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』
ヨシュア1-8章;23-24章:第61課
ヨシュア1章
主はわたしたちを見放されることも,見捨てられることもない
主に選ばれた預言者として,ヨシュアはイスラエルを約束の地に導くようモーセによって聖任されました。この務めは困難に思えたかもしれませんが,救い主はヨシュアに,自分は絶対に預言者を見放したり見捨てたりしないと約束なさり,強く,雄々しくあるようよう命じられました(ヨシュア1:5-6参照)。この課の目的は,困難に直面したときに強く,雄々しくあるよう,主が助けてくださるという自信を生徒が高めるようにすることです。
生徒の準備:青少年が勇気を示さなければならない状況について,生徒に考えてもらいます。生徒には,勇気を必要とした経験について家族や友達に尋ねてもらうとよいでしょう。
学習活動案
困難に立ち向かう勇気
授業のはじめに,「勇気」という語をホワイトボードに書くとよいでしょう。生徒に,次の質問の答えをホワイトボードに書いてもらいましょう。
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イエス・キリストは,どのような面で,勇気ある御方でしたか。
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10代の若者が直面しそうな,勇気を必要とする状況にはどのようなものがあるでしょうか。
学習帳に,現在直面している課題や,将来直面しそうな課題で,勇気を必要とする課題を幾つか書いてください。
自己評価を行うと,生徒が自分の現在の状況の評価をするのに役立ち,この課を通して聖霊が個々の必要を満たしてくださる機会が得られます。これを行う一つの方法として,以下の質問文に対する答えを学習帳に書いてもらうとよいでしょう。
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困難に思えることを行うように求められたとき,わたしはよく という気持ちになります。
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1(低い)から5(高い)の5段階で,勇気を持って困難に立ち向かえるよう,天の御父とイエス・キリストが助けてくださると,どの程度確信できるかを評価してください。それはなぜですか。
今日の学習の中で,聖霊から受ける印象に注意を払ってください。聖霊は,あなたが勇気を持てるよう,また,主があなたとともにおられるという確信を深めるのを助けてくださいます。
ヨシュア,イスラエルの子らを導くよう聖任される
この課の冒頭の絵のような,モーセがヨシュアを聖任している絵を見せるとよいでしょう(申命34:9参照)。
モーセはイスラエルの子らがエジプトから解放されて以来,彼らとともにいましたが,主は彼らを約束の地に導くためにヨシュアを召されました。
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主の預言者として,またイスラエルの軍の指揮官として,ヨシュアはどのような困難に直面した可能性があるでしょうか。
ヨシュアは,イスラエルの霊的な指導者としての責任を持つことになったことを生徒が理解できるように助けます。ヨシュアは軍の司令官でもあり,イスラエルを率いて,罪悪が蔓延したカナンびとからその地を得ることになりました(1ニーファイ17:31-40参照)。主はこの地をアブラハムとその義にかなった子孫に約束しておられました(ヨシュア1:1-4参照)。
ヨシュア1:5-9を読み,困難に直面したときにヨシュアが主に心を向けるために役立ったと思われる,主からの度重なる約束や指示に印をつけてください。
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これらの聖句の何が重要だと思いますか。
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試練を経験している人のために,あなたならどのように見つけた真理を要約しますか。
生徒が見つけた真理を発表するとき,主がともにいてくださることが分かっていれば,わたしたちは強く,雄々しくあることを生徒が理解できるよう助けてください。生徒がこの真理を理解できるように,以下の一部または全部を質問するとよいでしょう。生徒は二人一組か少人数のグループで話し合い,話し合ったことをクラスで発表してもよいでしょう。
ホワイトボードと学習帳に書き出した困難な状況について考えてください。
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これらの困難に直面したときに,強くあり,勇気を持つとは,どのようなことでしょうか。
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主についてあなたが知っていることで,人が強くなり,雄々しくなるのに役立つのはどのようなことですか。あなたはどのようにしてそれを知っているのですか。
教義と聖約84:88を読み,主はどのような方法でわたしたちとともにおられるのかを見つけてください。
主の助けを招く方法
以下の活動は,強く,雄々しくある必要があるときに,主の助けを招く方法を生徒が理解するのに役立ちます。生徒に活動を一つ選んでもらいます。適切な時間を取った後,別の活動を選んだ生徒と,学んだことを分かち合ってもらうとよいでしょう。
それぞれの活動で生徒が研究できるように,そのほかのリソースにある話の一つを提供するとよいでしょう。
活動A:神の律法に従う
ヨシュア1:7と次の聖句を一つ以上読んでください:ヨハネ15:10;1ニーファイ3:7;モーサヤ2:41;教義と聖約93:20。
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神の戒めに従うことと,強く,雄々しくあることの間にはどのようなつながりがあると思いますか。
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わたしたちが従順であったなら,天の御父とイエス・キリストはどのような方法でわたしたちを祝福してくださるでしょうか。
活動B:神の言葉について,時間を取って深く考える
ヨシュア1:8と次の聖句を一つ以上読んでください:2テモテ3:15-17;2ニーファイ31:20;32:3。
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聖文について瞑想するためには,どうしたらよいでしょうか。
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聖文について瞑想することで,神を近くに感じるのにどのように役立つと思いますか。
目標を見直すことは,生徒が自分の進歩を理解し,目標に必要な修正を加えるのに役立ちます。生徒に,自分が設定した聖文研究の目標を見直すように勧めます。次に,進捗状況を評価し,目標に修正を加えるよう招きましょう。(聖文研究の目標を生徒に思い出してもらうスキルをさらに訓練するには,『教師養成スキル』〔2022年〕,31にある「福音を毎日研究することによって救い主を知るよう,学習者を励ます—学習目標」の項を参照してください。)
主はわたしたちとともにおられることを覚えておく
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困難に直面しているとき,どのような形で主がともにいてくださるのを感じたことがありますか。
今日学んだことや感じたことを振り返る機会を生徒に提供します。自分の努力で,主がともにいてくださるという確信がどのように高まったかが分かるように,御霊を招くとよいでしょう。
学習帳に,現在直面している,または将来直面する可能性のある課題について考えて記入してください。
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天の御父とイエス・キリストについて学んだり感じたりしたことの中で,困難に直面したときに強く,勇気であるために役立つのはどのようなことですか。
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天の御父とイエス・キリストについて学んだり感じたりしたことの中で,次に困難な状況に直面して,それを乗り越える自分の能力に自信が持てないとき,何を思い出したいですか。
ヨシュアに約束されたように,主はいつでもわたしたちとともにいるという約束を守り,決して見放したり,見捨てたりされないことについて,あなたの証を分かち合うとよいでしょう。