セミナリー
モーセ1:1-11:わたしの子よ,わたしはあなたに一つの業を用意している


「モーセ1:1-11:わたしの子よ,わたしはあなたに一つの業を用意している」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』

「モーセ1:1-11:わたしの子よ,わたしはあなたに一つの業を用意している」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』

モーセ1章;アブラハム3章:第4課

モーセ1:1-11

わたしの子よ,わたしはあなたに一つの業を用意している

モーセ

モーセは高い山で「顔と顔を合わせて神にまみえ,神と語りました」(モーセ1:2)。神はモーセに,「あなたはわたしの子であ〔り〕」(モーセ1:4),「わたしはあなたに一つの業を用意している」(モーセ1:6)と言われました。この課の目的は,自分が神の子供であり,神は彼らのために業を用意しておられると,生徒が感じられるように助けることです。

生徒の準備:生徒たちに,自分の人生の目的が何であると思うか,深く考えたり,書いたりするよう招きます。

学習活動案

あなたがなすべきこと

ホワイトボードに「(あなたの名前),あなたにしてほしいことがあります」と書きます。自分にしてほしいことがあるとだれかに言われたら,どのように感じるか生徒に尋ねます。以下の質問をしてもいいかもしれません。

  • だれから言われるかによって,気持ちが変わりますか。変わると思う理由,またはそう思わない理由は何ですか。

  • これを言われたのが神だとしたら,どのように感じるでしょうか。その理由は何ですか。

    生徒に,次の質問に対する答えを学習帳に書いてもらいます。

  • あなたは,神がこの世であなたのために業を用意しておられると信じていますか。そう思う理由,またはそう思わない理由は何ですか。

  • 神があなたに行うよう望んでおられる事柄を,あなたはどのくらい知っていると感じますか。

  • その業を行う意欲を高めるために,神と自分自身について何を知る必要があると思いますか。

この課で生徒たちがモーセ1章を研究するとき,生徒に,自分自身,神,神がこの世で行うよう望んでおられる事柄についてさらに知るために,聖霊を通して助けを求めるよう招きます。

モーセの例

生徒に,高価な真珠からモーセ書を見つけてもらいます。預言者ジョセフ・スミスが創世1章から創世6:13までの霊感訳に取り組む中で,神がジョセフ・スミスを通してモーセ書を明らかにされたことを説明します。そこには,神がモーセに記録するよう命じられた言葉が含まれています(モーセ1:40)。

次のようなモーセの絵を見せるとよいでしょう。

モーセが紅海を分ける
  • モーセとその生涯についてあなたが知っていることは何ですか。

    必要に応じて,次のことを説明します。主がモーセを通して奇跡を行い,民を奴隷の状態から導き出す前に,モーセはイスラエル人(神の聖約の民の一員)として生まれましたが,エジプトの王族の養子になりました。やがて,自分の命を守るために,エジプトから新しい地へ逃れ,彼が知る唯一の家族から去らなければならなかったのです。

  • あなたがモーセの状況におかれていたとしたら,自分の人生の目的についてどう考えるようになるでしょうか。

モーセがエジプトから逃れた後しばらくして,救い主はモーセに「顔と顔を合わせて」御姿を現されました(モーセ1:2)。イエス・キリストは天の御父と一つであられ,まるで父なる神であるかのようにモーセに語られました。したがって,これらの節を読むことで,御父と御子の両方をよりよく理解することができます。モーセは,天の御父や御父との関係について多くのことを学び,それが重要な業を行うことにつながったのです。生徒がモーセが学んだことを見いだす助けとして,次の表をホワイトボードに描きます。この活動で,生徒は学習帳に表を書き写すか,クラス全体でホワイトボードを完成させるとよいでしょう。

天の御父とイエス・キリスト

モーセ

モーセ1:1-11を読み,この経験がどのようなものかを想像してください。天の御父,イエス・キリスト,モーセについて,この節が教えている事柄を表に書きます。

これらの節を研究するもう一つの方法は,ビデオ「わたしは神の子」のタイムコード0:00から2:54までを見せることです。ビデオを見た後,生徒に聖句を読んでもらい,ビデオに含まれていなかった重要な言葉や詳細を見つけてもらいましょう。

表を完成させるときに,聖文の中から見つけた事柄と,それが自分にとってなぜ重要で意義深いのかを,生徒たちに分かち合ってもらいます。必要なら,次の質問をします。

6:37
  • 天の御父とイエス・キリストについて,何が心に残りましたか。それはなぜですか。

    生徒が分かち合うときに,神の偉大さを強調する方法を見つけてください。生徒に,主の力を強調している言葉を示してもらうとよいでしょう。

  • 4,6-7節で,神がモーセに言われたことのうち,あなたにも当てはまることは何でしょうか。

    生徒は次のような真理を見つけるかもしれません。わたしたちは神の子供であり,神はわたしたちたちのために業を用意している。この真理を自分の聖典に書き込むか,それを教えている言葉に印を付けるよう生徒に勧めるとよいでしょう。

  • 神の偉大さを知ることで,自分が神の子供であることがどのようにより意義深くなるでしょうか。

  • 自分が神の子供であると理解することは,わたしたちの目的や,現世における自分の目的を理解するうえでどのような助けとなるでしょうか。

注:次のモーセ1:12-26の課で,モーセが自分は神の子だと理解することによってサタンの誘惑を退ける力をどのように与えられたかを学ぶと想定しておくとよいでしょう。また,次の週の創世1:26-27の課では,天の両親の息子と娘としての自分の特質と可能性の重要性を,生徒が感じられるようにします。

神がわたしたちのために用意してくださっている業

神が御自分の子供たち一人一人に,どのような重要な業を用意されているか,生徒が深く考える助けとして,次の活動を行うことを検討してください。

学習帳に簡単な人物の絵を3つ描きます。以下の例から,神が一人一人のために用意されている業について学び,人物の絵にラベルを付けます。次に,それぞれの人物の横または下に次の質問の答えを書きます。

  1. モーセ。『聖句ガイド』で「モーセ」を調べてください。

  2. ギリーシュ(ネパールで生まれ育ったが,福音を見いだし,最終的にユタ州に移住した男性)。次の文章を読むか,ビデオ「わたしはあなたに一つの業を用意している」(10:25)のタイムコード0:18から1:10までを視聴してください。

    10:25

「何年もたって,1,500人以上の難民がネパールのキャンプからユタ州に来たとき,ギリーシュは助けなければと感じました。ネパール語が分かり,その文化も理解するギリーシュは通訳兼教師,相談相手として奉仕しました。……ネパール語支部が組織され,ギリーシュは後にその支部会長を務めました。さらには,モルモン書をネパール語に訳す作業にも加わりました。」(ジョン・C・ピングリー・ジュニア「わたしはあなたに一つの業を用意している『リアホナ』2017年11月号,32)

  1. ある落胆した姉妹。以下を読んでください。

「ある日,落胆した姉妹が必死に祈りました。『主よ,わたしの務めは何なのでしょうか。』主は答えられました。『人に目を留めることです。』 ……それ以来,彼女は普段忘れられている人に目を留めるようになり,神は彼女を通して多くの人に祝福をお与えになりました。」(ジョン・C・ピングリー・ジュニア「わたしはあなたに一つの業を用意している『リアホナ』2017年11月号,34)

ギリーシュや落胆している姉妹の話を,あなたが知っている現代の例に置き換えてもよいでしょう。

以下の質問をホワイトボードに書いておくとよいかもしれません。

  • その人は人々を助け,イエス・キリストのもとに導くために何をしましたか。

  • 愛に満ちた神はなぜ,この業を行うよう彼らに望んでおられるのでしょうか。

  • 彼らは助けを施すためにどのように特別に備えられていましたか。あるいは,彼らはどのように特別な,または個人的な方法で助けたでしょうか。

生徒が見つけたことを分かち合うときに,次のことをはっきりと伝える方法を考えてください。主がわたしたちに行うよう望んでおられる業が大きく目立つものではない場合でも,それは常に,主にとっても,わたしたちが仕える主の子供たちにとっても重要なのです。主が与えてくださる特定の務めと責任は,わたしたちが主の救いと昇栄の業に携わる助けとなります(モーセ1:39参照)。主が今,力を入れたいと望んでおられる事柄もあるかもしれませんし,将来,別のことに力を入れてほしいと言われるかもしれません。

あなたのための業

さらに,簡単な人物の絵を描き,その下に自分の名前を書きます。

七十人のジョン・C・ピングリー・ジュニア長老は,次のように教えています。

ジョン・C・ピングリー・ジュニア長老

「神はモーセにこう言われました。『わたしはあなたに一つの業を用意している。』(モーセ 1:6)天の御父が自分のために業を用意しているのかどうか,皆さんは考えたことがありますか。御父があなたのために,特にあなたに成し遂げてもらうために用意しておられる重要なことがあると思いますか。わたしは証します。『ある』というのがその答えです。」(「わたしはあなたに一つの業を用意している『リアホナ』2017年11月号,32)

先ほど描いた人物の絵の周りの次の質問への答えを幾つか,またはすべて書いてもらいます。書くときに静かに祈り,主からの啓示を求めるよう,生徒に勧めるとよいでしょう。クラスでこれらの質問に対する完全な答えを受け取らないかもしれないことを,生徒に説明すると助けになるかもしれません。生徒たちに,自分について深く考え,祈り続けるよう招きます。

  • この世で神の業の一部として,わたしがすでにしていることは何だろうか。

  • 神がわたしに行うよう望んでおられる事柄について,神はすでにわたしに明らかにしてくださっているだろうか。(これには,神権の祝福,召し,祝福師の祝福,その他の啓示の機会が含まれます。)

  • 神はわたしに,家族の中,わたしのワードまたは支部で,御自分の業をどのように行うことを望んでおられるだろうか。

  • 神はわたしに,今や将来,人々を助けるためにどのような備えをするよう望んでおられるだろうか。

あまり個人的でなければ,今日研究して感じた印象や気持ちを分かち合ってもらうとよいでしょう。この課の原則について,あなたの証と気持ちを分かち合ってもよいでしょう。