「8月3-9日『あなたが……迎えられたのは,このような時のため〔だった〕』:エステル」『わたしに従ってきなさい—家庭と教会用:旧約聖書 2026年』(2026年)
「8月3-9日『あなたが……迎えられたのは,このような時のため〔だった〕』」『わたしに従ってきなさい:旧約聖書 2026年』
「エホバの民を救う王妃エステル」Sam Lawlor画
8月3-9日:「あなたが……迎えられたのは,このような時のため〔だった〕」
エステル
エステル記に書かれている多くの出来事は,幸運や偶然のように思えるかもしれません。両親を亡くしたユダヤ人の少女が,まさにここぞというときにペルシャの王妃になって自分の民を殺戮から救ったのですから,ほかに説明のしようがありません。王を暗殺する企てを,エステルのいとこであるモルデカイがたまたま耳にするなど,あり得るでしょうか。これらは偶然だったのでしょうか。それとも,神の計画に組み込まれていたのでしょうか。ロナルド・A・ラズバンド長老は次のように指摘しています。「偶然のように思われても,実は,愛にあふれる天の御父から見守られているのです。……主の影響はわたしたちの生活の細部にまで及んでいます。」(「神聖な計らいにより」『リアホナ』2017年11月号,56)わたしたちは,主の影響がこういった「細部」にまで及んでいることに必ずしも気づくとはかぎりません。しかし,主がわたしたちの道を導き,「このような時のために」(エステル4:14)御手に使われる者となれるようわたしたちを備えて,主の目的を成就されることが,エステルの話から分かります。
エステル記の概要については,『聖句ガイド』「エステル記」の項を参照してください。
家庭と教会で学ぶためのアイデア
主はわたしを,ほかの人々に祝福をもたらせる状況に置かれる
ディーター・F・ウークトドルフ管長は,わたしたち一人一人が「独自の場所に立っており,自分だけにしか達成できない重要な務めを担っています」と教えています。「主があなたの責任をお与えになったのには理由があるのです。あなたにしか影響を与えたり,心を動かしたりできない人がいるかもしれないのです。恐らく,ほかのだれにもまねのできない何かを,あなたはできるかもしれないのです。」(「自分の立っている場所で持ち上げる」『リアホナ』2008年11月号,56)
この言葉がエステルにどう当てはまるか深く考えながら,エステルの話を読んでください。主がどのようにしてエステルがユダヤ人を救えるようにされたのかを調べてください(例えば,エステル2:21-23;3:10-14;4:14-16参照)。その後,主がこれまで人にどんな祝福与える機会をあなたに与えてくださってきたか,深く考えてください。主が「このような時のために」(エステル4:14)あなたを導いてこられたと言える状況や人間関係には,どのようなものがあるでしょうか。祝福師の祝福を受けている人は,自分が行うよう主が用意しておられる業についてもっとよく知るために,祝福文を読むといいかもしれません。その業を成し遂げるために,あなたにはどんなことができるでしょうか。
「このような時のため」(ビデオ)ChurchofJesusChrist.orgも参照してください。
このような時のため
わたしたちは聞くよりも行うことによって,より多くを学ぶ。デビッド・A・ベドナー長老は教師たちに次のように助言しています。「わたしたちが目指すことは,『彼らに何を伝えようか』ということであってはなりません。そうではなく,自問すべきなのは次のような質問です。『彼らに何をするよう招くことができるだろうか。もし生徒が進んでこたえるなら,個人の生活に聖霊を招き入れ始めるどういった霊感に満ちた質問をすることができるだろうか。』」(『救い主の方法で教える』25)もしあなたがエステルについて家族やクラスに教えているなら,彼らの学習を助けるために,何をするように言うことができるでしょうか。
「ハマンはモルデカイの……自分に敬礼しないのを見て怒りに満たされた。」(エステル3:5)
高慢や怒りは破滅の原因になる
エステル記では,エステルとモルデカイの忠実さから学ぶことができるのと同時に,ハマンの高慢と怒りからも学ぶことができます。エステル3章;5:9-14を読む際,ハマンの感情,言葉,行動に注目してください。ハマンとその行動の裏にある動機について,どのようなことが分かりますか。ハマンはその後どうなりましたか(エステル7章参照)。ハマンの話を読むと,自分の感情や行動の裏にある動機について考えた方がいいと感じるようになるかもしれません。何か変えようと思うことはありますか。天の御父に頼ってどんな助けを求めればよいでしょうか。
わたしは断食することによって,主を信頼し,頼っていることを示す
エステルやほかのユダヤ人たちが断食をする決意をした理由に注目してください(エステル3:13;4:1-3,10-17参照)。彼らは断食を通してどのような祝福を受けたでしょうか(エステル5:2-3;8:11-12参照)。主がわたしたちに断食をするよう求めておられるのはなぜでしょうか(「トピックと質問」「断食と断食献金」の項,「福音ライブラリー」参照)。あなたの生活においてどうすれば断食を大いなる祝福とすることができるか,考えてください。
イザヤ58:6-12;“Fasting: Young Single Adult Ward, Amanda”(「断食:ヤングシングルアダルトのアマンダ」)(video), ChurchofJesusChrist.orgも参照してください。
断食:YSAワードのアマンダ
エステル3:1-11;4:10-17;5:1-4;9:17-19
正しいことを行うにはしばしば大きな勇気が求められる
モルデカイとエステルは,自分の信じていることと自分の民のために立ち上がったとき,命の危険にさらされました。わたしたちの選択に伴う結果はそれほど深刻ではないかもしれませんが,それでもなお,正しいことを行うには勇気が求められます。正しいことを行う勇気を持つことについて,エステル3:1-4;4:10-17からどのようなことが学べますか。勇気を示した結果モルデカイとエステルには意外なことが起こりまた。どんなことが起こったかに注目してください(エステル3:5-11;5:1-4参照)。エステルとモルデカイは,そのような選択をするために,神についてどんなことを知っている必要があったでしょうか。
正しいことのために立ち上がるのに勇気が必要な状況について考えてください。エステルとモルデカイから,主にあって勇気を見いだすための助けとなるどんなことが学べるでしょうか。
エステルの勇気のおかげで,「喜びの日」(エステル9:17-19参照)が訪れました。キリストのような勇気を振るったおかげで「喜びの日」が訪れたことが,あなたにはありますか。
「勇気」「一人でも気高く立ち」(ビデオ),「福音ライブラリー」;「シオンの若者,真理を守り」『賛美歌』163番も参照してください。
勇気
一人でも気高く立ち
さらに詳しくは,今月号の機関誌『リアホナ』および『For the Strength of Youth—青少年の強さのために』を参照してください。
子供を教えるためのアイデア
わたしは家族に奉仕することができる
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エステル2:7を使って,モルデカイがエステルにしたように,困っている家族を助けることについて子供たちに教えるように,という霊感をあなたは受けるかもしれません。この節を一緒に読むか,あなた自身の言葉でかいつまんで話すとよいでしょう。その後,子供たちと一緒に,助けを必要としているかもしれない家族について考えます。その人を助ける計画を立ててください。
主はわたしが勇気を出せるよう助けてくださる
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エステルとモルデカイの模範は,勇気とは恐怖を感じているときでも正しいことを行うことだということを子供たちに理解てもらうのに役立ちます。モルデカイは勇気を出して……をしましたとエステルは勇気を出して……をしましたという文を書くとよいでしょう。エステルの話を一緒に学びながら,この文の空欄に入れる言葉を,子供たちに言ってもらいます。エステル3:1-11;4:10-17,または「おうひエステル」(『旧約聖書物語』166-170)を読むか,この概要にある絵を見るとよいでしょう。次に,「わたしは勇気を出して……します」と書き,天の御父が子供たちに行ってほしいと思っておられることで勇気がないとできないことを,挙げてもらいます。「おそれずぎをなせ」(『子供の歌集』80)のような,勇気についての歌も役立つでしょう。
2:44おうひエステル
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例えばゲツセマネと十字架上でわたしたちの罪のために苦しまれたときなど(マタイ26:36-39;27:33-35参照),イエス・キリストが勇敢であられたときのことについて学ぶのもよいでしょう。子供たちに自分が勇気を出したときのことを話してもらい,あなた自身の経験も話します。
断食すると主の祝福がある
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エステル4:1-3,10-17を読むことは,断食について子供たちに教える助けとなるでしょう。エステルとユダヤ人が断食をしたのはなぜですか。あなたが断食をする理由を子供たちに話してください。断食をしたことがない友達に断食についてどのように説明するか,子供たちに尋ねてもよいでしょう。断食によってもたらされる祝福を友達が理解できるよう,どう助けたらよいでしょうか。
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子供たちに,主の助けが必要なことを考えるように勧めます。次の断食安息日に,それを求めて祈りながら断食するように言います。
エステルは勇敢だったので,主の民を救うことができました。
わたしは神の手に使われる者になれる
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エステルが怖いと思ったとき,モルデカイは,「このような時のため」(エステル4:14)に主はエステルが王妃になるようにされたのだと説明することによって,エステルを励ましました。そのことを子供たちが理解できるように助けます。モルデカイは何を言いたかったのでしょうか。エステルが主にどのように使われる者だったのかについて,互いに意見を言い合います。わたしたちは主にどのように使われる者になれるでしょうか。
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主に使われる者とは何かを子供たちが理解できるよう,どう助けたらよいるでしょうか。だれかに楽器で歌を演奏してもらったり,道具を使っている人の写真を見せたりするといいかもしれません〔訳注—「使われる者」は英語では“an instrument”で「道具」や「楽器」の意〕。その後,神の手に使われる者になるとはどういう意味かを話します。
さらに詳しくは,今月号の機関誌『フレンド』を参照してください。