デジタル版のみ:ヤングアダルト
伝道中に困難を経験した後,再び神を信頼することを選ぶ
筆者はスペイン在住です。
伝道は自分がいつも思い描いていたようにはいかなかったので,混乱と孤独を感じていました—神を信頼することを学ぶまでは。
伝道が始まったとき,わたしは大きな期待を抱いていました。わたしは忠実に奉仕し,多くの人々にバプテスマを施し,自信と霊感あふれる物語を携えて帰るつもりでした。そして家族はわたしのことを誇りに思ってくれることでしょう。
しかし,訓練の間中,わたしは思いがけず不安でいっぱいになりました。わたしは福音を愛していましたが,福音を分かち合うことがなぜそれほど難しいのか理解できませんでした。自信を持って教えることができなかったため,自分自身と自分の信仰を疑うようになりました。
時間がたつにつれて,わたしは落ち込んでいきました(新型コロナウイルスも状況を悪化させました)。わたしの伝道部会長はメンタルヘルスの問題にあまり詳しくなく,会話の中でいつもうまく関係が取れているわけではありませんでした。カウンセラーに会い始め,とても助けになりましたが,福音に関する悩みは消えませんでした。帰還させられるのではないかと恐れ,伝道部会長にもう一度自分の気持ちを話すのを恐れていました。伝道を最後までやり遂げたいと思っていたからです。
わたしは,伝道中や正しいことを行おうとしているときに,苦しむわけなどないと誤って信じていたので,自分の状況に混乱していました。主の業を行っているのですから,喜びを味わうはずではないのでしょうか。
苦難の中の信仰
伝道を終えた後,わたしは自分の複雑な感情について答えや支えを見つけるのに苦労しました。同僚や伝道部会長と連絡を取ることもせず,自分の気持ちを恥じる思いでいっぱいでした。それを話すのを恐れていたのは,伝道中に苦労している人がほかにいないように見受けられたからです。少なくともそのことについて話している人はいませんでした。
ある日教会で日曜学校の教師が,福音に忠実に生活し,伝道に出た自分の息子が,人生で常に困難に直面していて,それが不公平だと感じていることについて話しました。それは,まさにわたしが置かれていた状況と同じでした。
彼女は,福音の知識があるからといって苦境や困難から守られるわけではないが,信仰を持ち,聖約を守ることは,天の御父とイエス・キリストからの力と聖霊の慰めを受ける助けとなると証しました。
人生とは,そのようなときに天の御父を信頼することを選び,苦難や不公平のさなかにあって平安と成長,より大きな信仰を見いだすことです。
大管長会第一顧問のヘンリー・B・アイリング管長はかつて次のように教えました。「厳しい試練のさなか,苦難に見舞われ,信仰が消えかかっていると感じている人々を励ましたいと思います。試練は人を強め,ついには揺るぎない信仰を手に入れるための方法となり得ます。」
伝道や,主がわたしたちに行うよう求めておられることは何でも,必ずしも簡単なものではないことに気づきました。それまでずっと,自分の信仰を弱めていると思っていた試練は,実は信仰を強めてくれる経験だったのです。わたしは見方を変える必要がありました。天の御父と御子イエス・キリストを通して,わたしは伝道中や伝道後に直面した苦難を受け入れて,信仰を増すことができました。
再び信頼する
十二使徒定員会のディーター・F・ウークトドルフ長老は最近次のように教えました。「信仰により,人生の試練や不安を堪え忍ぶことができるのは,それがキリストとその教義にしっかりと根ざしているからです。イエス・キリストと主を地上に送ってくださった天の御父は,揺らぐことがない,完全に信頼できる御方です。」
人生が予想と違った結果になったとき,天の御父はわたしたちを見捨てた,あるいは福音は真実ではないと信じる代わりに,わたしたちは御父を信頼することを選ぶことができます。
また,信頼できる人と話すこと,そして沈黙の中で苦しまないことがいかに大切かも学びました。だれもがわたしたちの経験を完全に理解できるわけではありませんが,人と有意義なつながりを持つことは,わたしたちの精神的および霊的な幸福にとって非常に重要です。
天の御父はわたしたちを完全に愛しておられ,わたしたちを理解してくださる救い主がおられます。御二方は,わたしたちが常に御二方を信頼できることを覚えていてほしいと望んでおられます。