セミナリー
サムエル上17章:ダビデとゴリアテ


「サムエル上17章:ダビデとゴリアテ」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』(2026年)

「サムエル上17章:ダビデとゴリアテ」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』

サムエル上17-18章;24-26章;サムエル下5-7章:第74課

サムエル上17章

ダビデとゴリアテ

The boy David (from the Old Testament) is bent over with his slingshot in his left hand. Goliath, in full armor, is falling back as the stone hits him. The army can be seen in the background.

ダビデがゴリアテとの戦いに出かけたとき,ダビデは「年少だが」,「若い時からの軍人」(サムエル上17:33)のゴリアテと向かい合っていました。しかし,ダビデは主が自分とともにいてくださることを知っていたので,状況はまったく異なります。今日,わたしたちはイエス・キリストとともに困難に立ち向かうとき,困難の中に強さを見いだすことができます。この課の目的は,困難に直面したときに生徒が主に頼れるようにすることです。

生徒の準備:青少年が勇気を示さなければならない状況について,生徒に考えてもらいます。生徒には,勇気を必要とした経験について家族や友達に尋ねてもらうとよいでしょう。

学習活動案

わたしのゴリアテ

授業が始まる前に,テープなどを壁に貼って,ゴリアテの身長(約9フィート9インチ:3メートル)が分かるようにしておくとよいでしょう。

この課の冒頭に見せた絵を表示します。

  • ダビデとゴリアテの話について,あなたはどのようなことを知っていますか。

    何人かの生徒に立ってもらい,自分の背丈と,壁のゴリアテの身長を比べてもらいます。ゴリアテと一対一で戦うのはどのようなものか,生徒に想像してもらいましょう。

    ホワイトボードにゴリアテを表す大きな人の形の絵を描きます。そこに「わたしたちの課題」と表題を付けます。ホワイトボード上の大きな人の形の絵の横に,若者が直面する課題を生徒に書き出してもらいます。

  • 大小問わず,今日,青少年が直面する課題にはどのようなものがあるでしょうか。

生徒が幾つか課題をホワイトボードに書き終えたら,学習帳にも大きな人の形の絵を描いてもらい,そこに「わたしの課題」と書いてもらいます。学習帳に人の形の絵を書いてもらい,その横に,自分の課題を書いてもらうとよいでしょう。生徒に,次のことについて静かに考えてもらいます。

自分が人生で直面する可能性のある課題について深く考えてください。今日,集中して取り組む課題を一つ選んでください。この課題に関して,主が助けてくださると,あなたはどの程度確信しているか考えてください。自分の考えを学習帳に記録してください。

サムエル上17章を研究しながら,課題に立ち向かうには,どうすれば救い主の助けを招けるかが分かるよう,聖霊を招いてください。

信仰と恐れ

生徒がこの話の背景を理解できるように,以下の段落について,生徒がこの課の最初に話さなかった場合は,その詳細を伝えるとよいでしょう。

イスラエルはペリシテ人と戦争をしていました。ペリシテ人の戦士ゴリアテが挑戦状を出してきました。イスラエルの民のうちの一人が一騎打ちで自分を打ち負かしたら,ペリシテ人は降伏してイスラエルのしもべとなる,とゴリアテは言いました。しかし,ゴリアテが勝てば,イスラエルはペリシテ人のしもべになります。40日間,ゴリアテはやって来て,イスラエルの民に戦いを挑みました。サウル王とイスラエルの軍は怖れをなしました。ダビデが,軍の兵士である兄弟たちに食べ物を届けにやって来ました。彼はゴリアテがイスラエルの軍に挑戦するのを聞きました(サムエル上17:1-25参照)。

サムエル上17:26を読み,ゴリアテがイスラエルの軍に挑戦すると聞いたとき,ダビデがどのように反応したかを見つけてください。

  • ダビデの反応でどのようなところが印象に残りましたか。

生徒が以下の節を研究するのを助けるために,有志の生徒3人に,サウル王,ダビデ,語り手の役を読んでもらうとよいでしょう。

サムエル上17:31-37を読んで,ダビデが「生ける神」(36節)をそれほど信頼していた理由を見つけてください。

生徒がこれらの聖句を思い描けるように,ビデオ「ダビデとゴリアテ」のタイムコード0:00-1:20,または「主はわたしを救われる」のタイムコード0:47-1:59を見せるとよいでしょう。ビデオはどちらもChurchofJesusChrist.orgにあります。

2:36
3:24
  • ダビデは主について何を学んで,ゴリアテに立ち向かう自信を得たのでしょうか。

    セミナリーのアイコン生徒が改心のす原則を自分の言葉で述べられるようにすると,聖文と預言者の言葉に対する理解が深まります。これを行う一つの方法は,生徒に説明をしてもらった後,追加で質問をすることです。以下に質問の例を示します。

    (改心を促す原則を生徒が言えるようにする訓練をさらに実践するには,『教師養成スキル』にある「改心に導き,イエス・キリストを信じる信仰を築く助けになる真理に焦点を当てる」の項を参照してください。)

  • ダビデが主について学んだことは,わたしたちが困難に直面したときにどのように役立つでしょうか。

生徒に自分の言葉で述べてほしい原則の一つは,主に頼れば,主はわたしたちが困難に立ち向かうのを助けてくださるということです。

主に頼る

サムエル上17:38-51を読んで,ダビデはゴリアテと対決したとき,どのように主に頼ったかを見つけてください。見つけたことに印をつけるとよいでしょう。

この話で,生徒に様々な役割を読んでもらっていた場合,これらの節でもそれを続けてかまいません。ゴリアテの役に,もう一人生徒を追加してもかまいません。

また,次のビデオのいずれかを最後まで見てもよいでしょう:「ダビデとゴリアテ」のタイムコード1:20-2:36,または「主はわたしを救われる」のタイムコード1:59-3:23。

2:36
3:24
  • ダビデは主に頼っていることをどのように示しましたか。

生徒からは,ダビデが王の武具を脱ぎ捨て,武器として石と石投げを選んだこと(39-40節)や,イエス・キリストについて証したこと(45-47節)など,さまざまな答えが出る可能性があります。それぞれの行動は,ダビデがいかに主に頼っていたかをどのように示しているかを生徒に説明してもらいます。

困難に立ち向かう

実物の石を5つ見せるか,5つの石の絵をホワイトボードに描くとよいでしょう(サムエル上17:40参照)。これらの石は,わたしたちが困難に直面したときに,どうすれば主に頼れるかを表しています。生徒を二人一組または少人数のグループに分け,以下の指示に従ってもらいましょう。ホワイトボードの石の絵の横に答えを書いてもらうとよいでしょう。

ホワイトボードの「わたしたちの課題」の下に挙げられている課題から一つ選んでください。

あなたが選んだ具体的な課題に対して,人がその課題に立ち向かうときに天の御父とイエス・キリストに頼ることができる方法を5つ見つけてください。選んだ答えの理由を話し合ってください。

協力してくれる生徒何人かに,話し合ったことを発表してもらいます。

  • 天の御父とイエス・キリストは,あなたやあなたの知人が課題に立ち向かうときに,どのように助けてくださいましたか。

  • あなたやその人は,御二方の助けを受けるためにどのような行動を取りましたか。

十二使徒定員会のディーター・F・ウークトドルフ長老は,わたしたちが困難に直面したときに,イエス・キリストがどのように助けてくださるかについて,次のように証しています。

14:11
Official portrait of Elder Dieter F. Uchtdorf of the Quorum of the Twelve Apostles, 2006.Called as Second Counselor in the First Presidency, 3 February 2008.Made official portrait in 2008 replacing portrait taken in 2004.

「もしも救い主が今日ここに立っておられたとしたら,皆さんを限りなく愛し,完全に信頼していると言われるでしょう。皆さんにはそれができると言われるでしょう。イエス・キリストが皆さんの力,強さなのですから,皆さんは喜びに満ちた幸せな人生を築くことができます。」(「イエス・キリストは青少年の力です」『リアホナ』2022年11月号,12)

  • イエス・キリストについてあなたが知っていることで,キリストにより大きな信頼を寄せて課題に立ち向かうのに役立つことは何ですか。

自分自身のゴリアテに立ち向かう

以下の指示を表示してください。

前に学習帳に書いた自分自身の課題について深く考えてください。その課題に立ち向かうために,主に頼る方法を少なくとも一つ選べるように,聖霊からの印象を求めてください。

学習帳に一つ以上石の絵を描きます。その石の隣または中に,何をどのように行うのかを書いてください。

協力してくれる生徒に発表してもらいます。

生徒が抱えている課題を助ける救い主の能力と,そうしたいという望みについて証してください。イエス・キリストと共に困難に立ち向かう生徒の能力に対するあなたの確信を伝えてください。