モーセ7:1-21:「主はその民をシオンと呼ばれた」旧約聖書 セミナリー教師用手引き
モーセ7:1-21:「主はその民をシオンと呼ばれた」旧約聖書 セミナリー教師用手引き
モーセ7章:第16課
モーセ7:1-21
「主はその民をシオンと呼ばれた」
神は,福音のメッセージを宣べ伝える預言者として,エノクを召されました。エノクに従うことを選んだ人々が集まり,主は彼らを周囲の悪事から守られました。最終的に,彼らは主が「シオン」と呼ばれた,喜びに満ちた聖なる都を築きました(モーセ7:18)。この課は,生徒がエノクとその民が持っていたキリストのような特質を伸ばす助けとなります。
生徒の準備:生徒たちに,前日を振り返るよう促し,自分の行動がほかの人に与えたかもしれない影響について考えてもらいます。
学習活動案
互いにつながる根を通して得られる強さ
この課を始める方法として,ほかの人と一致団結することによってもたらされる強さを,生徒が理解できるようなことを考えてください。以下はそれを行う方法の一例です。
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いちばん背の高い種類の木はどのくらい成長すると思いますか。
世界でいちばん高い木は,レッドウッドの木です。300フィート(92メートル)以上の高さに成長することがあります。
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このような背の高い木を支えるレッドウッドの根はどれくらい深く伸びていると思いますか。
驚いたことに,レッドウッドの根の深さはわずか3-6フィート(1-2メートル)ほどです。しかし,根は数百フィート(100メートル以上)の範囲に広がり,ほかの木々の根と絡み合っています。このように根同士を互いに絡ませることにより,何百年にもわたって,風や洪水に耐えることができるのです(リチャード・H・ウィンケル「友情の網」『リアホナ』2003年8月号,10-11参照)。
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レッドウッドから何を学べるとおもいますか。またその学べたことは,家族や学校,ワードや支部のありかたにどのような影響を与える可能性がありますか。
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なぜ主は,わたしたちが主だけではなく,周りの人々とともつながることを望んでおられると思いますか。
生徒が周りの人々とどの程度つながっていると感じているかを評価するために,次の質問に対する答えを学習帳に書いてもらいましょう。
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特に救い主に近づく努力をするとき,ほかの人はあなたをどのように助け,支えてくれているでしょうか。(ほかの人とは,あなたの家族,ワードまたは支部,友人のグループ,地域社会の人などです。)
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周りの人を支え,彼らが救い主をより身近に感じられるよう助けるために,あなたは何を心がけていますか。
生徒がこの課を研究するとき,聖霊の促しによく耳を傾けるよう招きます。聖霊は,神や周りの人々とつながる力を強める方法を教えてくださいます。
シオンの強さ
示現の中で,主は,悔い改めとバプテスマを幾つかの町に宣べ伝えるよう預言者エノクを召され,エノクに従う人々が集まりました。
モーセ7:13,16-17を読み,主に従おうと努力していた人々と,そのような人々と戦った人々を比較して違いを見つけてください。
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主に従おうとした人々に主が与えられた祝福について,どのようなことが印象に残りましたか。
主の民がほかの人々とは異なることをさらによく理解するために,モーセ7:18-21を読んでください。(「のろい」とは,不義のために祝福されないという意味であることを指摘するとよいでしょう。聖句ガイドの「のろい」も参照してください。)
モーセ7:18はマスター教義聖句です。見つけやすいように,マスター教義聖句に特別な印を付けるとよいでしょう。
生徒が学習したことを理解できるように助けます。はじめに,18節から学んだことを簡単に表す絵を学習帳に書いてもらうとよいでしょう。その後,二人一組か小さなグループで,またはクラス全体で,描いた絵とその理由を分かち合ってもらいます。
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18節から,主の民についてどのようなことが分かりますか。
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「心を一つにし,思いを一つにし」とはどういう意味だと思いますか。
生徒が次のような真理を見いだせるように助けましょう。主の民は一致団結し,義にかなった生活をし,貧しい人たちに対する思いやりをもつように努めました。これらも救い主の特質であることを指摘するとよいでしょう。主の民になるとは,さらに主に似た者となることを意味します。
主の民となる
生徒が一致団結し,義にかなった生活をし,助けを必要としている人々への思いやりをもつ方法をよりよく理解できるように,少人数のグループで,以下の配付資料を学ぶよう生徒に伝えるとよいでしょう。生徒たちは活動の間,互いに助け合い,支え合うよう努めることができるでしょう。配付資料を使う方法を二つ紹介します。
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生徒たちが,配付資料のセクションをグループの参加者ごとに分けて,各自が割り当てられたセクションを研究します。その後,生徒に学んだことを分かち合ってもらいます。
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配付資料のセクションを壁にテープで貼り付け,生徒たちは小さなグループに別れて部屋の中を移動し,それぞれのセクションを一緒に研究します。
何人かの生徒に,学んだことと,それが自分にとって意義深いと思った理由を分かち合ってもらいましょう。グループで作業することにより,どのように生徒の理解が深まったか尋ねてもいいでしょう。
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救い主は御自身の生涯の中で,シオンの民が持つべき特質の模範をどのように示されましたか。
シオンの民が持つべきキリストのような特質の例を説明するために,福音ライブラリーにあるビデオ「慈愛―信者の模範」(4:50)を見せてもよいでしょう。このビデオの若い女性たちがどのようにシオンの模範であったかを見つけるよう生徒に招くとよいでしょう。
計画を立てる
生徒たちに,この課で受けた印象について考えてもらい,次の質問に対する答えを学習帳に記録してもらいます。
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キリストのような特質のうち,生活の中で向上させることができると感じるものを一つ選んでください。(これには家庭や教会,ほかの人たちとの関係において感じるものでもかまいません。)
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そのキリストのような特質を強めるために,今週何を始めたいですか。(これは,子供と青少年プログラムの目標の一部にしてもいいでしょう。)
暗記する
この課でマスター教義聖句の場所と重要語句を暗記できるよう生徒を助け,今後の課で復習するとよいでしょう。「モーセ7:18」の重要語句は,「主はその民をシオンと呼ばれた。彼らが心を一つにし,思いを一つにし〔た〕からである」です。暗記活動のアイデアは,付録の「マスター教義の復習活動」の項に記載されています。