「民数21章:信仰をもって救い主を仰ぎ見る」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』(2026年)
「民数21章:信仰をもって救い主を仰ぎ見る」『旧約聖書 セミナリー教師用手引き』
民数11-14章;20-24章;27章:第57課
民数21章
信仰をもって救い主を仰ぎ見る
イスラエルの子らは荒れ野を進み続けながら,主に不平を言っていました。それに対し,主は彼らに毒へびを送りました。その後,主はモーセに,救い主の象徴として青銅のへびを竿の上に掛けるように指示し,それを仰ぎ見た者は癒されると約束されました。この課は,生徒が信仰をもってイエス・キリストに目を向けるのに役立ちます。
生徒の準備:民数21:7-9とアルマ33:18-21を読んで,旧約聖書のこの話から学べることを生徒に見つけてもらいます。学んだことをクラスで発表する備えをして来るよう生徒を励まします。
学習活動案
へびにかまれる
授業の最初に,生徒にへびの絵を見せるとよいでしょう。
-
毒へびにかまれると,どのような感じがすると思いますか。
毒へびにかまれると,腫れや水ぶくれ,激しい痛みが生じ,病気になる可能性があることを生徒が理解できるように助けます。ひどい場合,死に至ることもあります。
-
かまれた後,人はどのような反応を示すでしょうか。
考えられる反応としては,パニックに陥る,へびに復讐して殺す,かまれた後の体の反応を待つ,すぐに助けを求める,などがあります。
へびの隣に「罪」と書きます。罪とその罪が招く結果は,へびにかまれることとどのように似ているかを生徒に考えてもらいます。
-
罪を犯すと,人はどのような反応を示すでしょうか。
罪を犯した人の反応としては,自分の行動を正当化する,自分の感情をまひさせようとする,罪の意識や恥ずかしさから自分の行動を隠す,その先の結果がどうなるか見守る,主に助けを求めるなどが考えられます。
少し時間を取って,自分ならどのように反応するか考えてもらいます。あなたなら主に助けを求めますか。そう思う理由,あるいはそう思わない理由は何ですか。この課を学びながら,生活の中で救い主に助けを求めることができるよう,聖霊の導きを求めてください。また,救い主に目を向けることについて抱いている疑問や懸念について,助けを求めることもできます。
火のへび
これまで何度もそうしてきたように,イスラエルの子らは荒れ野を旅しながら主に不平を言いました。次の聖句を読んで,付随する質問に答えてください。「火」とは「毒」を意味することを知っておくとよいでしょう。
次の聖句と質問をホワイトボードに掲示するか,書いてください。これは,少人数のグループで一緒に研究してもらっても,生徒各自で研究してもらってから,二人一組か少人数のグループで答えを発表し合って,答えを確認してもらってもかまいません。役に立つようであれば,イスラエルの子らはエドムの地を通ることが許されず,そこを迂回しなければならなかったため(民数21:4参照),旅が遠回りになり,より困難なものになったことを説明してください。
民数21:4-5。イスラエルの子らはなぜ主とモーセに逆らったのでしょうか。
民数21:6。それに対し,主は何を送られましたか。
民数21:7-9。主は,彼らを癒されるよう,モーセとイスラエルの子らに何をするよう指示されましたか。
1ニーファイ17:41;アルマ33:18-21。イスラエルの子らの中に,目見ない人がいたのはなぜでしょうか。
生徒に,民数21:9の相互参照としてモルモン書の聖句を書いてもらうとよいでしょう。
-
この話のどこが印象に残りましたか。
-
わたしたちがイスラエルの子らのようなふるまいをするのは,どのようなときでしょうか。
救い主の象徴
救い主は,現世で務めを果たしておられたとき,さおの上に掛けた青銅のへびが象徴するものをわたしたちが理解できるよう助けてくださいました。ヨハネ3:14-16を読み,その答えを探してください。(民数21:7-9の参照聖句として,ここに印をつけるとよいでしょう。)
生徒に見つけたことを発表してもらった後,次の画像を見せるとよいでしょう。
-
これらの話から,何を学べるでしょうか。
生徒からは次のような原則が意見として出されるとよいでしょう:信仰をもって救い主を仰ぎ見れば,救い主はわたしたちを霊的に癒してくださる。この原則をホワイトボードに書きましょう。
この原則をより深く理解するために,生徒に次の言葉を読んでもらいます。
ラッセル・M・ネルソン大管長は,次のように教えています。
「主があなたを癒すことができるよう,主のもとに行くよう切にお願いします。悔い改めるなら,主は罪から癒してくださいます。悲しみや恐れから癒してくださり,この世の傷からも癒してくださることでしょう。(「答えは常にイエス・キリストにある」 『リアホナ』2023年5月号,127)
-
この話の好きなところ,あるいはこの話から学んだことは何ですか。
-
毒から癒されることは,救い主によって罪が招く結果から癒されることとどのように似ているでしょうか。
救い主を仰ぎ見る
少し時間を取って,生徒に,十字架に架けられた救い主の絵を見てもらい,今日,信仰をもって救い主を仰ぎ見る方法について深く考えてもらいましょう。その後,少人数のグループで以下のことを行ってもらいます。
-
今日,信仰をもって救い主を仰ぎ見る方法を幾つか挙げてください。
-
こうしたことを行うのが困難な理由について話し合ってください。(わたしたちもイスラエルの子らのように,このような方法で救い主に目を向けるのは単純すぎるとか,自分の助けにはならないと思いそうになるのはなぜか話し合うとよいでしょう)。
-
どんなに困難でも,救い主に目を向ける価値があるのはなぜかを話し合ってください。(この話し合いでは,救い主の癒しに関する聖文の例や,救い主に目を向けることについてのあなたの気持ちや証,信仰をもって救い主に目を向けたときの経験とそのときの出来事などを生徒に話してもよいでしょう)。
救い主に目を向ける方法について,生徒がアイデアを必要としていれば,「贖い―一度限りのことではない」(3:00)から若い男性の例を見つけてもらうとよいでしょう。
この話し合いで話題の中心になったことを生徒に発表してもらいましょう。生徒が自発的に自分の気持ちや証,経験を話し出さない場合は,次のような文章を使うとよいでしょう。
信仰をもって救い主を仰ぎ見ることには価値があると信じています。なぜなら,____だからです。
上記の活動は,生徒がイエス・キリストに対する自分の気持ちについて考えるのを助ける例です。生徒がこれを行うのを助けることで,主について聖霊に証してもらえるようになります。
(これをさらに訓練したい場合は,「教師養成スキル」にある「度々証を述べ,学習者にも自分の気持ちや経験,証を分かち合うよう招く」を参照してください)。
生徒に発表してもらうとき,救い主は,わたしたちにとって最良の方法とタイミングでわたしたちを助け,癒してくださることをはっきりと伝えてください。
何を信じるか
聖霊に助けを求めながら,主を仰ぎ見る,または主を仰ぎ見続ける方法で,主があなたにするように望んでおられると思う方法を一つ書き出してください。また,そうすることは難しいけれど,それだけの価値がある理由を書いてもよいでしょう。