「1.神の救いと昇栄の業における神の計画とあなたの役割」『総合手引き—末日聖徒イエス・キリスト教会における奉仕』(2026年)
「1.神の救いと昇栄の業」『総合手引き』
1.
神の救いと昇栄の業における神の計画とあなたの役割
1.0
はじめに
あなたは,末日聖徒イエス・キリスト教会で奉仕するよう召されました。あなたの奉仕に感謝しています。忠実に奉仕するとき,あなたは人々の生活に祝福をもたらし,喜びを味わうことでしょう。
本手引きは,キリストのように仕える原則を学び,自らの責任を理解するのに役立ちます。教会における奉仕は,父なる神とその御子イエス・キリストの業に沿って行うときに,最大の効果を上げます。本章は,以下についてビジョンを得る助けになるでしょう。
-
神の幸福の計画。
-
神の救いと昇栄の業。
-
末日聖徒イエス・キリスト教会の目的。
1.1
神の幸福の計画
天の御父は,わたしたちが御父のあらゆる祝福を享受できるように,幸福の計画を用意してくださいました。御父の業と栄光とは,「人の不死不滅と永遠の命をもたらすこと」です(モーセ1:39)。不死不滅とは,復活した肉体をもって永遠に生きることです。永遠の命,すなわち昇栄とは,神のようになり,家族として神のみもとで永遠に暮らすことです。
神の計画の中心は,イエス・キリストです。天の御父は,わたしたちへの限りない愛のゆえに,御子の贖いの犠牲を通してわたしたちを罪と死から贖うために,御子を遣わしてくださいました(ヨハネ3:16参照)。イエス・キリストは,主の贖罪を通して,地上に生を受けたすべての人が復活して,不死不滅を得られるようにしてくださいます。
永遠の命を受けるには,「キリストのもとに〔行く〕」必要があります(モロナイ10:32)。救い主の贖罪は,わたしたちを罪から清め,改心することを可能にして,永遠の命と満ちみちる喜びを得られるようにしてくれるのです。
1.2
神の救いと昇栄の業
天の御父は,神のすべての子供たちが御自分に似た者となり,みもとに戻って来てともに暮らすことを望んでおられます。それは,神の御子イエス・キリストを通してのみ可能となります(ヨハネ14:6参照)。わたしたちは,キリストのもとに行くことを選び,ほかの人々もキリストのもとに行けるよう助けることによって,神の救いと昇栄の業に携わります。この業は,神を愛し,隣人を愛するという二つの偉大な戒めによって導かれています(マタイ22:37-39参照)。
わたしたちは,イエス・キリストを信じる信仰を働かせ,悔い改め,神聖な聖約を交わして守ることによって,イエス・キリストのもとに行くのです(3.5参照)。そうすることで,わたしたちは神との聖約の関係に入り,それによって神にさらに近づき,神の憐れみや赦しや力をより豊かに受けられるようになります(出エジプト19:5;3ニーファイ20:25-26参照)。神と交わす聖約を守ることは,神に似た者となる助けとなり,神とともに永遠に暮らす備えとなります。
聖約は,神の救いと昇栄の業の中心を成すものです。
1.3
救いと昇栄に必要な儀式と聖約
天の御父の計画において,わたしたちは,救いと昇栄に必要な神権の儀式を受けるときに聖約を交わします。その儀式は以下のとおりです。
-
バプテスマ。
-
確認と聖霊の賜物。
-
メルキゼデク神権の授与と職への聖任(男性の場合)。
-
神殿のエンダウメント。
-
神殿の結び固め。
わたしたちがこれらの儀式に関連した聖約を守るなら,さらに神に似た者となり,永遠の命の祝福を受けることができるようになります(教義と聖約84:19-22参照。『本手引き』3.5.3も参照)。
1.4
神の業において神から託された責任
神の救いと昇栄の業には,神から託された4つの責任が含まれます。これらの責任の一端を担うことは,わたしたちが神と交わした聖約を守る助けとなります。わたしたちはまた,神聖な聖約を交わして守れるようにほかの人々を支援します。これらの責任をまとめると,以下のとおりです。
1.4.1
イエス・キリストの福音に従って生活する
イエス・キリストの福音に従って生活することには,以下の事柄が含まれます。
-
キリストを信じる信仰を働かせ,日々悔い改め,救いと昇栄の儀式を受けて神と聖約を交わし,それらの聖約を守ることによって最後まで堪え忍ぶ(1.2,3.5.3参照)。
-
家庭と教会でイエス・キリストの福音を学び,教える。
-
自分と家族を養うために霊的および物質的の両面で自立する。
1.4.2
助けの必要な人々の世話をする
助けの必要な人々の世話をすることには,以下の事柄が含まれます。
-
個人や家族,地域社会に奉仕し,ミニスタリングを行う。
-
助けの必要な人々に,教会からの援助を含め,リソースを紹介する。
-
人々が自立できるように助ける。
1.4.3
福音を受け入れるようすべての人を招く
福音を受け入れるようすべての人を招くことには,以下の事柄が含まれます。
-
伝道活動に参加し,宣教師として奉仕する。
-
新会員や教会に再び集うようになった会員が聖約の道に沿って成長できるように助ける。
1.4.4
家族を永遠に結ぶ
家族を永遠に結ぶことには,以下の事柄が含まれます。
-
自分自身の神殿の儀式を受けて聖約を交わす。
-
先祖が神と聖約を交わすことができるように,亡くなった先祖を探し出して,彼らのために神殿で儀式を行う。
-
可能な地域では,定期的に神殿に参入して神を礼拝し,神の子供たちのために儀式を行う。
1.5
教会の目的
イエス・キリストが御自身の教会を設立されたのは,神聖な儀式と聖約を通してあらゆる人が永遠の命の祝福を受けられるようにするためです。主は御自身の教会を通して,個人や家族がこれらの祝福を受け,神の救いと昇栄の業を成し遂げる助け手となれるようにしてくださいました(エペソ4:11-13参照。本手引きの2.2も参照)。この神聖な目的を達成するために,イエス・キリストは御自身の教会と指導者を通して以下を与えてくださっています。
-
神権の権能と鍵。
-
預言者の導き。
-
聖文。
-
福音の学習と教授の支援。
-
奉仕とリーダーシップの機会。
-
聖徒のコミュニティー。
1.5.1
神権の権能と鍵
神は神権を通して,救いと昇栄という御自身の業を達成されます。儀式と聖約を提供し,地上で神の業を導くために必要な神権の権能と鍵は,預言者ジョセフ・スミスに回復されました(教義と聖約110:11-16;112:30参照。『本手引き』3.1も参照)。今日この権能と鍵は,教会の指導者が保持しています。これらの指導者は,神の業を助けるために人々を召して,権能を与えます(教義と聖約107:8,65-67参照)。
1.5.2
預言者の導き
神は御自分が選ばれた預言者を通して真理を明らかにし,霊感に満ちた導きと警告を与えてくださいます(アモス3:7;教義と聖約1:4参照)。この導きは,わたしたちが永遠の命に至る道に入り,その道にとどまるように助けてくれます。
1.5.3
聖文
主の預言者と使徒の指示の下に,教会は聖文に記された神の言葉を提供し,保存します。聖文は,キリストについて証し,キリストの福音を教え,キリストを信じる信仰を行使するように助けてくれます(モルモン書ヤコブ7:10-11;ヒラマン15:7参照)。
1.5.4
福音の学習と教授の支援
教会は,個人と家族が,福音の真理を学び,その真理を家族の一員やほかの人に教える責任を果たせるように支援します(教義と聖約88:77-78,118参照。本手引き2.2.3も参照)。
1.5.5
奉仕とリーダーシップの機会
教会における召しと割り当てを通して,神は会員たちに奉仕する機会や指導する機会を与えておられます。教会は,助けの必要な会員の世話をし,人道支援を行うための体制を提供しています(モーサヤ18:27-29参照)。
1.5.6
聖徒のコミュニティー
聖徒のコミュニティーとして,教会員は神を礼拝するために,また聖餐を受けることによって救い主を思い起こすために,定期的に集まります(モロナイ6:4-6;教義と聖約20:77参照)。教会員はまた,互いに思いやり,仕え合います(エペソ2:19参照)。
1.6
神の業におけるあなたの役割
あなたは教会の指導者として,神の救いと昇栄の業において神の助け手となるよう,仕える人々を教え,支援するように召されています(1.2参照)。神の業や神が行うように招いておられることについて,また神の教会の目的について明確に理解すると,人々をキリストのもとに導くことに力を注ぐ助けとなります。
あなたの仕える人々が生活の中で神の目的を達成できるように,彼らを助ける方法について祈り求めてください。神は聖霊の促しを通してあなたを導いてくださることでしょう(2ニーファイ32:5参照)。主の果樹園で主と一緒に働くことは,大いなる喜びをもたらします(モルモン書ヤコブ5:70-72参照)。