「モロナイ1章:わたしはキリストを否定しない」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)
「モロナイ1章」『モルモン書 教師用手引き』
モロナイ1章
わたしはキリストを否定しない
イエス・キリストに従う人として生きることは,決して簡単なことではありません。モルモン書の終わり近くで,預言者モロナイは,救い主を否定しないキリストの信者が処刑されていたことを明らかにしました(モロナイ1:2参照)。モロナイはイエス・キリストを否定することを拒んだため,レーマン人から身を隠すのに安全な場所を求めて放浪することを余儀なくされました。信仰に生き,救い主と主の教会に忠実であり続けようとするときに,あなたは孤独を感じたことがあるかもしれません。この課は,常にイエス・キリストに従おうという気持ちを高め,イエス・キリストを否定しないようにするのに役立ちます。
内省を促す質問をする。聖文,現在の状況,救い主に対する自分の感情,原則の応用について生徒が深く考えることを促す質問は,聖霊から教えを授かることにつながります。
生徒の準備:自分や知っている人が,孤独を感じたり,迫害されたりしても,イエス・キリストに従ったときのことを生徒に考えてもらいます。
学習活動案
反対する力に遭う
神についてあなたと同じような基準や信念を持っていない人たちと一緒にいるとき,あなたはどのように行動することが多いかを,少し時間を取って考えてください。
この図をホワイトボードに示すとよいでしょう。または,生徒が活動中に掲げられるように,4色の異なる色の紙を用意することもできます。そうすることで,生徒がより積極的にこの課に取り組めます。
この図の色は,イエス・キリストの弟子が直面し得る様々な反対の度合いをイメージするのに役立ちます。緑は反対が無いことを示します。黄色とオレンジは反対の度合いが上がっていくことを示しており,赤は最も困難な反対を表します。
図の色が何を表しているかを説明した後,個人的な経験,あるいは総大会で共有された,キリストの弟子として反対に直面した人物の経験を分かち合うとよいでしょう。生徒に,それぞれの状況の緊迫感を最もよく表すと思われる色を選んでもらいます。これは,イエス・キリストに忠実であることについて話し合う切り口となるでしょう。
トーマス・S・モンソン大管長(1927-2018年)は青年時代に従軍する中で,多くの勇気ある行動を目にしました。モンソン大管長は次のような例を述べています。
この青年が経験した反対の度合いを表すために,あなたならどの色を選ぶでしょうか。あなたなら似たような状況でどのように行動すると思いますか。
「18歳の水兵の静かな勇気を決して忘れることができません。彼は末日聖徒ではありませんでしたが,祈ることを恐れず,250人の部隊の中でただ一人,ベッドの横にひざまずいて毎晩祈りをささげていました。時には,信仰心のない隊員からあざけられることもありましたが,頭を垂れて神に祈りました。彼は決して揺るがず,彼は決してたじろぎませんでした。勇気を持っていたのです。」(トーマス・S・モンソン「強く,また雄々しくあれ」『リアホナ』2014年5月号,67)
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この例であなたの心に残ったことは何ですか。
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なぜ,常にイエス・キリストに従うことが難しいのだと思いますか。何が助けになりますか。
イエス・キリストに従うことが困難となる状況を,幾つか挙げてください。細かく具体的に想像して,図のどの色が各状況に最も適しているかを考えてください。
もちろん,イエス・キリストへの献身について語ることは,困難に直面したときにそれを実行することよりもはるかに簡単です。研究しながら,イエス・キリストへの信仰と,回復された主の教会の基準に忠実であり続けるために必要な動機を見つけください。
レーマン人に追われるモロナイ
モロナイがニーファイ人の記録を残す責任を与えられたとき,彼もまた反対に直面しました。
モロナイ1:1-4を読み,モロナイが直面した反対をどのように評価するかを考えてください。
モロナイの生活がどのようなものであったかをよりよく理解するために,ChurchofJesusChrist.orgにあるビデオ「モロナイ,キリストのもとに来るようにすべての人を招く」のタイムコード0:00-3:59を見るとよいでしょう。
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モロナイの直面した反対の度合いをどう評価しますか。
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モロナイの模範から,何を学べるでしょうか。
わたしたちが学ぶことができる一つの真理は,わたしたちはどんな状況でもイエス・キリストに忠実となり,イエス・キリストを否定せずにいられる,ということです。
この真理をホワイトボードに書くとよいでしょう。そうすることで,生徒はこの真理に生きる人の様々な例を読みながら,ホワイトボードを参照できます。
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わたしたちがイエス・キリストに忠実であることは,なぜ大切なのでしょうか。
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モロナイは,どのような経験をしたからこそ,イエス・キリストにこれほど忠実であることができたと思いますか。
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イエス・キリストについて知っていることの中で,あなたが主を否定しないように促してくれることは何ですか。
3節のモロナイの言葉に印を付けるとよいでしょう。モロナイの名前の横に自分の名前を書くと,常にイエス・キリスト従っていこうというあなたの意欲を高めるのに役立つでしょう。
困難な状況の中でイエス・キリストに忠実であった,聖文の中の人物の例を,生徒に発表してもらいます。以下の例を使用するとよいでしょう。必要に応じて背景情報を提供してください。また,イエス・キリストはどんなときでも忠実で真実であられることを,生徒が認識できるよう助けましょう。主はわたしたち一人一人のために進んでその命をささげらました。
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王妃エステル(エステル4:16参照)
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シャデラク,メシャク,アベデネゴ(ダニエル3:17-18参照)
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アビナダイ(モーサヤ17:20参照)
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ジョセフ・スミス(教義と聖約135:4-5参照)
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オニタの娘たち(アブラハム1:11参照)
献身を示す
このクラスのために準備してきたことを,ここで生徒に報告してもらうとよいでしょう。以下のような質問をすることで,生徒を助けることができます。
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あなたや,あなたの知っている人が,困難な状況の中でキリストに対する献身を示したのは,どのようなときでしたか。
生徒に次の質問の答えを,学習帳に書いてもらいます。
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あなたがイエス・キリストに従うことを反対されている状況はありますか。
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そのような状況で,イエス・キリストに忠実であるために,あなたにはどんなことができるでしょうか。
生徒がこの課で学んだことを振り返る助けとして,自分やほかの人を,どのような状況でもキリストに忠実であり続けるように気持ちを高めるためのポスター,またはソーシャルメディアへの投稿を作ってもらうとよいでしょう。意欲を高めるために個人的にどこかに飾ったり,ほかの人と分かち合ったりしてもらうとよいでしょう。生徒が必要とする資料と,この活動の指示を提供してください。可能であれば,機関誌『For the Strength of Youth―青少年の強さのために』からの最近の例を見せます。以下に例を挙げます。
生徒に,folky.shop/mediaにある「画像コレクション」のセクションで,使用する画像を探してもらうとよいでしょう。その後,生徒がイエス・キリストに忠実であることについての聖文を見つけ,メッセージに入れるのを助けます。モロナイ1章の一節,自分で見つけた聖句,またはあなたが提供する以下のリストの一節を使用するとよいでしょう。
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『聖句ガイド』の「熱心」の項
十分な時間を取って投稿やポスターを作成し,自分が作ったものをクラスメートと分かち合ってもらいます。生徒が,自分の作ったものが評価され,意味があると感じられるような,安心できる環境を作る方法を模索してください。