メンタルヘルスについて助けを得る——そして助ける
メンタルヘルスについて,あなたは助けを求めることもできますし,ほかの人に助けを提供することもできます。
イラスト/シモナ・ラブ
悲しかったり,がっかりしたり,心配だったり,不安を感じたり,落ち込んだりしているとき,人はどうするべきでしょうか。
あなたはこんな答えを予想しているかもしれません:福音に従って生活する。祈る。聖文を読む。聖餐を受ける。もちろん,こうしたことを続けるのは確かに良いことであり,実際に多くの問題を解決(そして予防)してくれます。しかし,問題の中には,さらに努力が必要なものもあります。
当然のことですが,だれもが時に不安や悲しみを感じます。それが人生というものです。これらの事柄に対処するための健全な方法はたくさんあります。一方で,不安やうつ症状がとても重かったり,長く持続したりして,自分の生活や,御霊を感じることが妨げられている場合,もしかすると,さらなる助けなしに良くなるのを期待するのは現実的でない段階にあるのかもしれません。
精神的な健康はすなわち身体的な健康です(『青少年の強さのために—選択の指針』29参照)。わたしたちの脳内にある化学物質は感情を制御するのを助け,そして脳は体の一部です。うつや不安は「すべて頭の中で起きていること」だという意見は,文字どおりの意味でしか正しくありません。つまり,事実として,あなたの頭は脳がある場所だということです。しかし,そうした問題は,足の骨折や虫垂炎と何ら変わらない,現実に存在するものなのです。
助けを得る
モルモン書には,ニーファイ人は「多くの草根木皮の効能が著しかった」ために恩恵を受け,「これらの草根木皮は,……病気を原因から取り除くために,神が用意してくださったものであった」(アルマ46:40)と記されています。今日においては,これらは薬と呼んでもよいでしょう。
今日,神は精神的,情緒的な苦痛を含めて,病気やけがと戦う方法をさらに多く備えてくださっています。今のわたしたちには,ニーファイ人や,さらにはわたしたちの祖父母にとってさえ,夢のまた夢だったような治療法があります。わたしたちは奇跡の時代に生きているのです!そして天の御父はわたしたちがそれらを使うことを望んでおられます。
これは,うつや不安で苦しんでいるすべての人が薬やセラピーを必要としているという意味ではありません。同じ人は一人としていません。しかし,あなたがどんな状況にあろうとも,確かなことが一つあります。それは,独りで苦しむ理由はないということです。天の御父は,あなたを助けたいと切望しておられます。
天の御父は,何があなたの助けとなるかを御存じです。あなたの苦しみが祈りと信仰を通して解決できるものであろうと,困難な時期を乗り越えるためにはそれに加えて薬やセラピスト,親,友人,ビショップ,青少年の指導者,教師,新鮮な空気,運動などの組み合わせを通じて主の祝福を求めることを必要とするものであろうと,主の助けを求めてください。同じような問題を抱えた人たちがどのように解決したかについては,あまり気にしないでください。あなた自身の状況に合った解決策を見つけられるよう,天の御父が助けてくださるでしょう。
助ける
福音とは,救い主が贖罪を通してわたしたちを助けてくださった方法に倣って,人々を助けることです。どうか常に,「孤独を感じている人や孤立している人,無力感に陥っている人に,手を差し伸べてください。皆さんを通して,天の御父の愛を感じられるよう,そのような人たちを助けてください。」(『青少年の強さのために—選択の指針』12)医師やセラピストではなくても,あなたはキリストの弟子であり,キリストの弟子は「悲しむ者とともに悲しみ,慰めの要る者を慰める」(モーサヤ18:9)のです。
愛する人がうつや不安,そのほかのメンタルヘルスの問題で苦しんでいるとき,あなたにできる最も大切なことの一つは,耳を傾けることです。
多くの場合,情緒的な健康に悩んでいる人が望むのは,あなたが同情を示し,愛を分かち合ってくれることです。彼らは,あなたがすべてを解決する魔法のような答え持っていると期待しているわけではありません。ただ思いを吐き出さずにいられないという場合もあるでしょう。だれかに一緒にいて,自分の話に耳を傾け,同情の気持ちを示してほしい,そしてこんなふうに言ってほしいと願っているのです。「ほんとうに大変な経験をしているのですね。気の毒に思います。わたしに何とかできたらいいのだけれど。どんな助けができるか教えてください。」
そして覚えていてください……
あなたが助ける側であろうと,助けを必要としている側であろうと,神にしかおできにならない事柄があることを忘れないでください。そうした事柄は神にお任せしましょう。その間,あなたは自分自身と周りの人々のために,あなたにできることを行ってください。