カーセージの監獄
教会への反発が強まり,印刷機が破壊された後,ジョセフ・スミスとハイラム・スミスはカーセージの監獄に収監されました。裁判を待っている間に,武装した暴徒が建物を襲撃し,2人を殺害しました。末日聖徒たちは彼らの死を悼み,カーセージの監獄は2人を追悼する記念碑として今も残されています。
殉教への序曲
ノーブーが湿地帯の町から賑やかな都市へと発展するにつれ,末日聖徒に対する反発も強まりました。ジョセフ・スミスの地域社会における権力を心配する者,聖徒の政治的影響力を恐れる者,宗教の教えや慣行,特に一夫多妻婚 に反対する者もいました。2やがて,ノーブーは一触即発な状況となりました。
印刷機の破壊がノーブーの状況に火をつけ,最終的には殉教につながったのです。不満を抱いた元末日聖徒たちが,預言者と教会を批判する新聞Nauvoo Expositor を創刊しました。ジョセフ・スミスは,この新聞の創刊号(かつ唯一の号)が発行された後,新聞社の破壊を呼びかけました。
印刷機の破壊がノーブーの状況に火をつけ,最終的には殉教につながったのです。不満を抱いた元末日聖徒たちが,預言者と教会を批判する新聞
Nauvoo Expositor唯一発行された号の一面。
西側の外観,カーセージの監獄。
犯罪者用の監房,カーセージの監獄。
債務者用の監房,カーセージの監獄。
2階の寝室,カーセージの監獄。
「カーセージの監獄での暴徒」ウィリアム・L・モーガン作
寝室へと続く階段,カーセージの監獄。
弾痕のある寝室のドア,カーセージの監獄。
ジョセフが撃たれた室内の窓,カーセージの監獄。
ジョセフが亡くなった場所にある屋外の井戸は再建された(カーセージの監獄)。
ノーブー・マンション・ハウス,ジョセフ・スミス史跡。
マンション・ハウスへの行列について,ある目撃者は次のように回想します。
「インディアン毛布で覆われ,荷馬車に積まれた2つの無骨な箱を見て,女性たちは泣き崩れました。その泣き声は群衆に伝わり,神殿から預言者の邸宅へと続く,とてつもなく長い行列に沿って広がっていきました。うめき声,嗚咽,悲鳴はさらに深く,大きくなり,その音はまるで大嵐の轟音か,遠くの竜巻から聞こえる低く深みのあるうなりのようでした。」5
愛する預言者とその兄に敬意を表するために,大勢の人々が集まってきました 。スミス兄弟は当時未完成だったノーブーハウス の地下に密かに埋葬されましたが,やがてスミス家の墓地 に移されました。
「インディアン毛布で覆われ,荷馬車に積まれた2つの無骨な箱を見て,女性たちは泣き崩れました。その泣き声は群衆に伝わり,神殿から預言者の邸宅へと続く,とてつもなく長い行列に沿って広がっていきました。うめき声,嗚咽,悲鳴はさらに深く,大きくなり,その音はまるで大嵐の轟音か,遠くの竜巻から聞こえる低く深みのあるうなりのようでした。」5
スミス家の墓地,ジョセフ・スミス史跡。
殉教を忘れない
カーセージの監獄は,ジョセフ・スミスとハイラム・スミスの記念碑として残されています。今日訪れる人々は,預言者と祝福師の最期を振り返るだけでなく,二人が遺したものについても思いを巡らせるのではないでしょうか。殉教の直後に書かれた教義と聖約135:3 にはこう書かれています。「(ジョセフは)神とその民の目に偉大な者として生き,偉大な者として死んだ。そして,昔の,主の油注がれた者のほとんどがそうであったように,彼は,自らの血をもって自分の使命と業を証明したのである。彼の兄ハイラムも同様であった。」
ジョセフ・スミスとハイラム・スミスの記念像(ディー・ジェイ・ボーデン作,カーセージの監獄)。
注釈
注釈
1.ウォーレン・フート,Autobiography and journal,1844年6月28日,73,Church History Library,ソルトレーク・シティー
2.スペンサー・W・マクブライド,Joseph Smith for President:The Prophet, the Assassins, and the Fight for American Religious Freedom(ニューヨーク,Oxford University Press,2021年),181-182参照。
3.ダリン・H・オークス,『The Suppression of theNauvoo Expositor,』Utah Law Review,第9巻,第4番(1965年冬),866参照。
4.マクブライド,Joseph Smith for President,191-92参照。
5.B・W・リッチモンド,アンドリュー・ジェンソン引用,編集,The Historical Record(ソルトレーク・シティー,1888年),7:574。
2.スペンサー・W・マクブライド,Joseph Smith for President:The Prophet, the Assassins, and the Fight for American Religious Freedom(ニューヨーク,Oxford University Press,2021年),181-182参照。
3.ダリン・H・オークス,『The Suppression of theNauvoo Expositor,』Utah Law Review,第9巻,第4番(1965年冬),866参照。
4.マクブライド,Joseph Smith for President,191-92参照。
5.B・W・リッチモンド,アンドリュー・ジェンソン引用,編集,The Historical Record(ソルトレーク・シティー,1888年),7:574。