「第144課—教義と聖約133:41-56:神のみもとから降って来られるこの御方はどなたか」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』(2025年)
「教義と聖約133:41-56」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』
第144課:教義と聖約133-134章
教義と聖約133:41-56
神のみもとから降って来られるこの御方はどなたか
イエス・キリストが戻って来られるとき,忠実な者は主のために備えられます(教義と聖約133:56参照)。教義と聖約133章にある救い主の教えは,わたしたちが主についてさらに学び,主の再臨に備える助けとなります。この課は,生徒がイエス・キリストの特質と人格をより理解できるように助けます。
学習活動案
救い主の再臨
イエス・キリストの再臨を描いた絵を見せるとよいでしょう。生徒も主の再臨を描いた好きな絵について説明したり,可能であればその絵を見せたりしてもよいでしょう。
十二使徒定員会のニール・L・アンダーセン長老の次の言葉について深く考え,救い主の再臨はどのようなものかイメージしてください。
「主の栄光に満ちた再臨の日を待ち望むとき,わたしたちの信仰は増します。主が来られることを思うと,わたしの胸は高鳴ります。きっと息をのむすばらしさでしょう!その規模の大きさと雄大さ,広大さ,壮麗さは,これまでだれも見たことも,経験したこともないほどでしょう。」(ニール・L・アンダーセン「御国が来ますように」『リアホナ』2015年5月号,122)
-
どの言葉が印象に残りましたか。再臨について説明するために,あなたならほかにどのような言葉を使いますか。
イエス・キリストは,再臨に備えるようお求めになった後(教義と聖約133:10参照),御自分の人格と特質についてさらに明らかにされたことを生徒に説明します。主は,御自身の来臨の時に現されることと,再臨に至るまでの出来事の間に現されることをお教えになりました。
その後,以下の質問を一つずつ見せ,答えを静かに深く考えてもらいます。
-
救い主の再臨について考えるとき,たいてい,わたしは次のどちらに焦点を当てているだろうか。これから起こる出来事か,それとも地上に戻って来られるのがどなたなのか。
-
主の再臨にまつわる出来事よりも,イエス・キリストにより焦点を当てると,どのような違いが生まれるだろうか。
今日研究するときに,イエス・キリストと主の再臨についてさらに学ぶために,聖霊からの導きを求めるよう招きます。
再臨のときに何が起こるか,また,どなたが戻って来られるかについて,生徒がさらに学ぶのを助けるために,次の表を学習帳に書き写してもらうとよいでしょう。二人一組で,それぞれ異なる片方の欄に記入します。十分な時間を取った後,それぞれが見つけたことを話し合い,もう一方の欄を埋めます。
教義と聖約133:42-53を読み,見つけたことを当てはまる方の欄に記入します。
|
再臨のときに何が起こるか |
イエス・キリストについて分かること |
|---|---|
43節の「恐るべきこと」という言葉に生徒が疑問を持っている場合,恐るべきとは驚くような,あるいは悲嘆すべきことを意味するとを説明します。46-48節にある救い主の衣について疑問がある場合,ラッセル・M・ネルソン大管長が次のように教えたことを紹介するとよいでしょう:「再臨のときに,イエスは『あらゆる毛穴から流れ出た主の血を象徴する赤い王衣をまと〔われます。〕』」(「教会の将来 救い主の再臨に世を備える」『リアホナ』2020年4月号,10)
救い主の特質
生徒が表に書き込んだ事柄をパートナーと分かち合った後,ホワイトボードに「イエス・キリストは……」と書くとよいでしょう。次の質問をし,生徒はホワイトボードの前に来て自分の答えを書いて文を完成させます。
聖文を教えるときイエス・キリストに焦点を当てる:イエス・キリストに焦点を当てることについてさらに学ぶには,『教師養成スキル:イエス・キリストに焦点を当てる』にある「イエス・キリストの称号,役割,特質について教える」というタイトルの訓練を参照してください。「生徒がイエス・キリストの役割,称号,象徴,特質,人格を見つける助けとなる,探求を促す質問を考え出す」スキルを練習するとよいでしょう。
-
イエス・キリストについて学んだことで,あなたにとって意義があるのはどんなことですか。それはなぜですか。
生徒は次のような真理を見いだすでしょう。
-
イエス・キリストは……
-
……公正で,力強い御方である(44-45,50-51節参照)。
-
……主を待ち望む者に報いをお与えになる(45節参照)。
-
……救う力を持つ御方である(47節参照)。
-
……愛にあふれた優しさと慈しみを示してくださる(52節参照)。
-
……わたしたちの苦難を理解してくださる(53節参照)。
-
……わたしたちを愛しておられるので,重荷を負い,わたしたちを担い,贖ってくださる(53節参照)。
これらの真理を教えている言葉に印を付けるよう勧めてもよいでしょう。
-
-
イエス・キリストのこれらの特質や人格を理解することは,あなたの人生にどのように恩恵をもたらすでしょうか。
-
キリストについてのこれらの記述は,主の再臨についてのあなたの気持ちにどのような影響がありますか。
救い主の特質について理解を深める
次の活動は,生徒が救い主についてさらに理解するのに役立ちます。活動内容がよく分かるように次の3つのステップを示します。
生徒が活動を始める前に,この3つのステップの下に説明されているような例を挙げてもよいでしょう。
-
教義と聖約133章から,さらに学びたいと思うイエス・キリストの特質や人格を一つ選んで,空白の紙の上部に書いてください。
-
イエス・キリストのこの特質を理解することは,どんな人に役立つでしょうか。その人にどう役立つかについてシナリオをその紙に書いてください。
-
紙に書いた特質について理解を深める聖句や教会指導者の言葉を含めてください。(助けとして,『聖句ガイド』で主の特質を調べるか,福音ライブラリーアプリで調べてもよいでしょう。)
以下のようなアイデアを用いて,クラス全体でこの活動の各ステップのモデルケースを作るとよいでしょう。
-
ステップ1:ホワイトボードに公正と力強いという言葉を書くか,前の活動ですでに書いた場合は丸で囲みます。
-
ステップ2:以下のシナリオを提示してください。サムのように感じる青少年がいる理由を生徒に挙げてもらいます。そのように感じている人にとって,イエスが公正で力強い御方であられると知ることはどのように希望となるか尋ねます。
サムは正しいことを行おうと最善を尽くしますが,世の中にはあまりにも邪悪なことが多いため,苦戦を強いられています。悪が勝っているような気がします。周りの迫害や誘惑にうんざりしています。
ステップ3:ホワイトボードに1ニーファイ22:15-17と書きます。聖句を生徒に読んでもらい,イエス・キリストの力と正義についてニーファイが教えた事柄を見つけてもらいます。見つけたことを生徒が発表した後,次の質問について話し合うように言います。
-
サムのように感じている人を助けるために,ニーファイはイエス・キリストについてどのようなことを教えましたか。
生徒に教義と聖約133章からイエス・キリストの別の特質を一つ選んでもらい,少人数のグループ(または生徒が望むなら各自)で,活動のステップ1-3をすべて行ってもらいます。
最初の3つのステップを完了するのに十分な時間を取った後,別のグループと紙を交換するよう指示します。次に以下のステップ4-6を示します。
-
キリストの特質,シナリオ,紙に書かれた聖句や言葉を読んでください。
-
グループで話し合った後,イエス・キリストのこの特質を理解することが,シナリオに出てくる人の助けとなると思う理由を紙に書いてください。
-
その人の助けになると思われる,聖句や教会指導者の言葉をさらに見つけて書き加えてください。
-
紙を元のグループに戻すように伝え,自分たちの紙に書き加えられたものを読んでもらいます。各グループの一人に,この活動から得たイエス・キリストについての洞察を発表してもらいます。
あなたの生活における救い主の特質
あなたにとって意義深いイエス・キリストの特質を分かち合うとよいでしょう。
生徒に,今日研究した特質についてよく祈って深く考え,次の質問の答えを学習帳に書いてもらいます。
-
今日研究したキリストの特質を理解することは,今の生活であなたをどのように強めてくれるでしょうか。
-
このような特質についていっそう学ぶために,どのようなことをしたらよいでしょうか。
最後に,希望する生徒の何人かに,書いたことを,イエス・キリストについて抱いているほかの気持ちとともに発表していもらいましょう。